今回のテーマは【スイカの食べ過ぎは太るのか?果糖があなたのダイエットを失敗させる】についてご紹介していきます。
夏の暑い時季に食べるスイカは最高ですよね?
冷蔵庫でしっかり冷やしたスイカは火照った体を冷まし、乾ききった喉を潤した時の爽快感は半端ないものです。
さて、そんなスイカですが、ネット上では『スイカが太るの太らないの?』の議論や主張が飛び交っているようです。
あまり的を得た答えがない感じだったので、ここで私がこの話題に対して深く切り込んでいきたいと思います!
スイカの食べ過ぎは太るのか?【本当はどうなの?】
最初に結論をいうと、スカイを食べ過ぎれば太ります。
全く意外性のない答えになってしまい申し訳ないですが・・・
普通にかんがえて、何事も食べ過ぎは体にはよくないので当たり前ですよね(笑)
『じゃーお前はこの記事でいったい何を伝えたいのだ?』
私がお伝えしたいのは、
- スイカを食べても太らないのは嘘であること
- 太るメカニズムの再認識
これを理解して頂きたいために記事を作りました。
この記事を最後まで読んでいただければ、食に対する間違った考え方や、今後の健康やダイエットに役立つ情報を手に入れることができるでしょう!
スイカは食べ過ぎれば太る・・・それはなぜ?
冒頭でいきなりスイカを食べ過ぎれば太るとお伝えしましたが、それはいったいなぜなのでしょうか?
最初に答えをお伝えすると、太る要因を作っているのはスイカの甘味成分である『果糖』になります。
果糖については後で詳しくお伝えしますが、この果糖はとにかく人を太らせるのが得意な成分です。
とはいえ、果糖ってきくと『天然』とか『自然』ってイメージがあって、なんとなく健康に良さそうなイメージですよね?
でも、その思い込みが危険です。
それは悪徳セールスマンが胡散臭そうに『このサプリを毎日飲み続けるだけで、1ヶ月で10kg痩せますよ』っといって見事術中にはまっているようなものです。
世間ではスイカが太らないと言われているのはなぜ?
きっと皆さんはスイカに対してこんな思い込みを持っていませんか?
スイカの思い込み
- ほとんど水分だから太らない
- カロリーが少ないから太らない
確かに、スイカは可食部の約90%が水分でできているので、食っても太る感覚がないですよね?
でもそうとは言えません。
そして、スイカのカロリーも100g中(37kcal)とそんなに高くはありませんが、カロリーだけで『太る太らない』を判断するのは昭和のロジックです。
もはやその考えは時代遅れで、『私は過去30年、誰もいない無人島で密かに生活をしていました。だから最近のことは何も知りません!』
と言っているくらいヤバイです!
まあそれはさすがに言い過ぎですが、この機会に情報をアップデートしましょう!
スイカで問題視しているのは『果糖』です。
というこおで、さっそく悪徳セールス(果糖)の実態を暴いていきましょう!
【勘違いしてはいけない!】果糖はあなたを確実に太らせる!
悪徳セールスマンの果糖さんは、いったいどんな仕掛けで人間を太らせているのか?
そもそも、果糖とは、砂糖やグラニュー糖などと同じ糖質の仲間です。
同じ糖質なのに、なぜ果糖を悪者扱いするのか気になるところですよね?
それについて、いくつか出典を用いながら詳しく解説していきます。
太るメカニズムを再認識
果糖がなぜもっとも太るのか?
それは、果糖がほかの糖質と違い、脂肪として蓄積されやすいからです。
『え?マジで!』って思われた方もいらっしゃるかと思いますが、そもそも人が太るメカニズムについて再確認していきましょう!
ザックリ説明すると以下の通り
人が太る要因とされているのは、糖質(ブドウ糖)を摂取することで血糖値が上昇するからです。
血糖値の上昇がなせ悪いのかというと、血中に増えたブドウ糖の一部がエネルギーとして処理されず脂肪に蓄積されるからです。
詳しくは下記の記事に譲りますが、【血糖値の上昇=太る要因】
全てとは言いませんが、以上の方程式が成り立つくらい血糖値の上昇は肥満を招きます。
血糖値の上昇で太る仕組み【食前に真剣に考えたいこと】とは?
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果糖は糖質のなかでも札付きの悪!
果糖が札付きの悪を証明するために、『医者が教える食事術』の著者で有名な牧田 善二先生の言葉をお借りたいと思います。
はっきり言っておきましょう。果糖だからこそ、果物は太りやすいのです。それは、生化学を学んだものからしたら明白すぎる事実です。人間の体はエネルギー源としてブドウ糖を優先的に使います。果糖はエネルギー源としてではなく、すぐに脂肪に変えて貯蔵されます。つまり、太りやすい糖なのです。
牧田 善二. 医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68 (Kindle の位置No.804-807). ダイヤモンド社. Kindle 版.
私が言うよりも断然説得力があるかと思います(笑)
言葉の通り、果糖はエネルギー源として用いるのではなく、脂肪として蓄積されるのです。
先ほど、太る要因は血糖値の上昇だとお伝えしましたが、果糖は血糖値を上昇させることなく、ダイレクトに脂肪となります。
ブドウ糖 ⇒ | 血糖値上昇 ⇒ | 一部が脂肪として貯蔵 |
果糖 ⇒ | 脂肪として貯蔵 |
ブドウ糖だと血糖値を上昇させるというイベントがありますが、果糖はそのイベント無視しています。
果糖はまさに異端児のような存在で、『先生がなにを言っても従わない札付きの悪です』
皆さん、騙されないでくださいね!
スイカの果糖はバナナよりも遥かに高い?
さて、果糖が『札付きの悪』だということが分かりましたね。
くどいですが、重要なので果糖が太るメカニズムを、海外の権威ある方の言葉を借りて説明します。
結合された糖質のうちフルクトースは私たちの血糖にすぐに大きく作用するわけでは ない。ところが、一緒にとったグルコースがフルクトースに対し、インスリン分泌を促進し、脂肪細胞にもっと蓄積するように働きかけてしまう。糖質を摂れば摂るほど、それを脂肪に変えるように体に指示するのだ。
デイビッド・パールマター; クリスティン・ロバーグ. 「いつものパン」があなたを殺す―――脳を一生、老化させない食事 (三笠書房 電子書籍) (Kindle の位置No.1867-1870). 三笠書房. Kindle 版.
アメリカの神経科医のパールマター博士の著書から引用しましたが、やはり果糖は太る要因です。
ポイント
ここで言うフルクトースとは果糖で、グルコースとはブドウ糖です。
では、スイカにはどれほどの悪党が住みついているのか調べてみましょう!
まずは下記の表のように、糖度の高いバナナとスイカの糖質量を比較してみました。
可食部100g中の糖質量(七訂 食品成分表2019)
- スイカ 7.6g
- バナナ 19.4g
やはりバナナは甘みが強いだけに糖質量も高いことが伺えますね。
では、肝心な果糖はどうでしょうか?
果糖の含有量についても下記の表で比較してみました。
可食部100g中の果糖量(七訂 食品成分表2019)
- スイカ 4.1g
- バナナ 2.4g
『あれ?』
って思われた方もいらっしゃるかと思います。
なぜなら、バナナよりもスイカの方が果糖を含む含有量が多いからです。
と、いうことは、バナナよりもスイカの方が太るの?
という極論に至るわけではないですが、少なからずスイカも太る要因であることが分かります。
この数字から食べ過ぎれば確実に体に悪い作用をもたらすのは明白ですね。
まとめ
さて、ここまで【スイカの食べ過ぎは太るのか?果糖があなたのダイエットを失敗させる】について解説してきました。
最後に内容をおさらいしていきましょう!
スイカの食べ過ぎは太るのか?【本当はどうなの?】
スイカは果糖が含まれているため、食べすぎれば太ります。
決してスイカが悪なのではなく、果物に含まれる果糖が問題なのです。
【勘違いしてはいけない!】果糖はあなたを確実に太らせます!
果糖がなぜ太る要因になるのか?
それは、他の糖質と違い、果糖は血糖値の上昇とは関係なく脂肪として蓄積されるから。
そのため、摂取した果糖は脂肪になる。
スイカの果糖はバナナよりも遥かに高い?
スイカは甘みの強いバナナよりも果糖が多く含まれている。
そのため、スイカを食べ過ぎれば太らせるだけでなく、確実に体に悪い作用をもたらすことが明白。
誤解のないように
誤解のないようにお伝えしておきますが、スイカを食べるなとは言っていません。
そもそもスイカは通年で販売されえいるものではありませんし、季節限定の食べ物です。
そんな貴重な食べ物を我慢せよとは言いませんし、むしろ好物の方は我慢せずに食べてしまいましょう!
ただ、食べ過ぎに気を付けることと、お米やパン、果物など、他の高糖質の食べ物と一緒に食べることも控えた方が良いでしょう!