元アスリートのDr.kです。
今回は【筋トレが生み出す【ドーパミンとセロトニン】があなたを無敵にする!】について解説していきます。
さて皆さんは、ドーパミンやセロトニンといった物質をご存知でしょうか?
これらは神経伝達物質と呼ばれ、私達が楽しいことに夢中になったり、幸福だと感じている時に体内から分泌されます。
『私はなんでも出来る!』といった根拠があるわけでもないのに、なぜか前向きな思い込みができるほどインパクトのある物質です。
特にドーパミンが脳内から溢れかえっている時は、物事に集中し、想像力が激増し、アイディアも浮かびまくっているゾーンの境地です。
もはや、マリオがダンジョン内でスターをゲットしたため、全てのダメージを無効化し、ゴールに向かってひたすら突き進んでいる状態です(笑)
マリオのスター状態を作り出す
実は、筋トレをすることで、このマリオのスター状態を作ることができます。
ここでいうスター状態とは『気持ちに迷いやブレがなく、やる気に満ち溢れている無敵状態』のことを言います。
もはや、筋トレを極めた方からすれば『筋トレすれば気持ちがハイになるのは当然でしょ』って思われるかもしれませんね(笑)
本記事で、これから筋トレを頑張ろうとしている方や、筋トレに挫折している方向けに記事を構成しております。
そんな無敵状態を生み出す『ドーパミン』『セロトニン』の効果や正体について分かりやすく解説していきたいと思います。
※その他、ドーパミン、セロトニン以外の神経伝達物質を知りたい方は下記の記事をご参照ください。
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『ドーパミン』と『セロトニン』が私達に与える影響と、どのようなメカニズムでマリオのスターモードになっていくのか?
さっそく仕組みを紐解いていきましょう!
筋トレがマリオをスター状態(無敵モード)にする!
先ほどからドーパミン、セロトニンによってマリオのスター状態になりうるとお伝えしてきました。
この項では具体的に
『どのような仕組みで無敵モードになれるのか?』
『スター状態、無敵モードとはいったいどんな状態なのか?』
そこにフォーカスをあてて解説していきます。
わたしたちの意思決定や行動パターンに影響を与える
実は、ドーパミンやセロトニン、その他神経伝達物質は『脳のあらゆる働きを指揮している』と言われており、私達の日々の意思決定や行動パターンに大きな得ようを与えています。
当然、マリオの無敵状態であれば、ダンジョンの攻め方は明らかに違いますよね?
敵に打ちのめされる心配がないので、あとは落とし穴に落ちないように気を付けるだけで、ゴールを突き進むだけです。
とるべき選択肢が減り、迷うことなくゴールへと迎えるわけですが、ドーパミンやセロトニンが不足していると、もはやスタート地点かあれこれ悩んで動けなくなってしまいます。
『内向型を強みにする』の著者、マーティン・O・レイニーは自身の著書で以下のように説明しております。
これらの神経伝達物質は、脳内に特定の経路を持っている。その経路をたどりながら、神経伝達物質は血液がどこを巡回すべきかを指示し、また、脳の各中枢に流れる量を調整する。血液のルートと量は、脳を含む中枢神経のどの部分が”オン”になるかを左右する。外界に対する人間の反応、わたしたちがどう振る舞うかは、中枢神経のどの部分が活性化しているかで決定される。
出典:「内向型を強みにする』マーティン・O・レイニー
とのことです。
簡単に要約すると以下のような流れです。
- ドーパミンやセロトニンが『やる気スイッチに関連する脳の組織』へ血液を送れと指示
- やる気スイッチを押された脳は『私はなんでも出来る人間だ!』と錯覚を起こし無敵モードへ突入
- 恐れ知らずに迷いなくゴールに向かって突き進む
以上は、めちゃめちゃ極端な例えで、専門家の方から怒られてしまうかもしれませんね(笑)
ただ、難しい言葉を使うと初心者の方はさらに分からなくなってしまうので、今回はかなり粗削りに説明してます。
以上のことから、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質は、脳をコントロールし、人間の行動パターンに影響を与えているのだ分かって頂けたかと思います。
『マリオのスター状態=やる気に満ち溢れた人間』
これは筋トレやダイエットを頑張りたい方にも是非応用して頂きたいです。
次の項ではドーパミン、セロトニンの役割と効果について順を追って解説していきます。
ドーパミンの強烈な依存性とその魔力
ではさっそくドーパミンの効果と役割について見ていきましょう!
良くも悪くも人を動かすドーパミンの原動力
ドーパミンを一言で表すなら『良くも悪くも人を動かす物質』であると私は考えてます。
ドーパミンは人間のあらゆる欲望とセットになった魔物です。
魔物はあなたの中に息を潜め隠れていますが、必要な時には味方となって敵を滅ぼそうと力になってくれます。
しかし扱い方を間違えれば自らを滅ぼしてしまう諸刃の剣でもあるのです。
先ほど紹介した心理療法士のマーティン・O・レイニーの著書(『内向型を強みにする』)から参考になる文章を引用したいと思います。
ドーパミンは、運動、注意力、覚醒、学習にもっとも密接にかかわる強力な神経伝達物質である。『脳と心の地形図』(原書房)の著者、リタ・カーターはこう述べている。『過剰なドーパミンは、幻想や妄想を引き起こすようだ。一方、ドーパミンの不足は、震え、随時運動の始動不能を引き起こすことが知られており、虚無感、無気力、憂鬱に関係している。ドーパミンの減少はまた、注意力と集中力の欠如、渇望感や引きこもりにつながる』
出典:『内向型を強みにする』マーティン・O・レイニー
つまり、ドーパミンは行動の原動力である『やる気』『モチベーション』に大きく関わっているわけです。
全くやる気のない無気力人間は、完全にドーパミン不足だと言えるでしょう。
さて、動機づけの要因としてドーパミンが役立つことは説明できましたが、先ほどお伝えした諸刃の剣とはどういうことなのでしょうか?
ドーパミンの報酬システム
ドーパミンの報酬システムについて解説していきます。
同じく、マーティン・O・レイニーの著書から参考になる文を引用します。
『心の状態』の著書、スティーブ・ハイマンはこう述べている。『ドーパミン巡回の役割を特徴づけているのは、その報酬システムである。それは、事実上こう言っているのだ——いまのはいいぞ。こうれをまたやろう。どんなふうにやったか、正確に覚えておこう』コカインやアンフェタミンに強い常習性があるのは、このためだ。これらの薬物は、ドーパミンを増やすのである。
出典:「内向型を強みにする』マーティン・O・レイニー
ご覧になられたように、これが良くも悪くも人を動かすドーパミンの魔力です。
なんとなく諸刃の剣の意味が分かった方もいらっしゃるかもしれませんね。
例え話を用いて説明します。
幼少期の男の子が空腹のためにスーパーでお弁当を盗んだとしましょう!
それがうまく誰にも見つからず成功したとすると『わ~!こんなに簡単で、しかもお金を一切使わずにお弁当をゲットできた』
っといった感じで男の子は成功体験を味わってしまいます。
実はこの時に報酬システムとして、ドーパミンが脳内でたくさん放出されるので気分が異常に高まってしまいます。
そうなると、また同じ行為を繰り返してたくなります・・・
よくある話で、大人になってお金に困っていなくても窃盗を繰り返す人ってのは、このドーパミンの報酬システムの罠にはまってしまっているわけです。
もちろん、仕事でうまくいった経験、褒められた経験というのはめちゃめちゃポジティブで良いのですが、反社会的に働く力が向いてしまう可能性もあるので気を付けましょう。
実は、今はやりの自粛警察という人たちも、実はこのドーパミンの報酬システムにとりつかれた人たちであったりします。
面白いテーマですが、話すと長くなるので違う機会にこのテーマの記事を設けてみたいと思います。
ともかく、ドーパミンは行動の関連付けが大事です。
やり方を間違うと刑務所送りになってしまうかもしれませんのでね(笑)
【やる気の源】ドーパミンを増やす簡単な方法!食べ物と運動で大放出
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セロトニンはうつ病を防ぐ精神安定剤
セロトニンとはどんな物質か?
以下の文献を参考にして解説します。
このセロトニンは、『幸福ホルモン』とも呼ばれ、分泌されると気分を高揚させてくれます。感情や気分のコントロールを司るため、心の健康に大きく関わっており、セロトニンが不足するとメンタル不調の原因になり得るともいわれています。
出典:『10万人が注目! 科学的に正しい人生を変える筋トレ』谷口智一
つまり、セロトニンは精神安定には不可欠な物質であることが分かりますよね?
セロトニンは精神安定には欠かせないため、うつ病患者に処方される抗うつ薬は『セロトニンの合成を高める』効果のあるものです。
だからこそ、強靭なメンタルを手に入れるためにはセロトニンの存在は不可欠です。
セロトニン不足は可食傾向にある!
先ほどの著書で谷口氏は、『セロトニンは幸福感だけでなく、不安の軽減と食欲のコントロールも担っている』と指摘しておられます。
食欲もコントロールしているとのことですので、ダイエットで理想の体型を求める方にとっては欠かせない物質です。
食いすぎ傾向にある方は、もしかするとセロトニンが関係しているかもしれません。
筋トレやダイエットで報酬システムを悪用せよ!
さて、最後はドーパミンとセロトニンを筋トレの際にうまく引き出すコツについ解説していきます。
達成感を覚えることでドーパミンの分泌が増える
ドーパミンは、達成感を覚えると分泌が増えると言われています。1セット10回といった小さな目標でもクリアすれば達成感を覚えることができるでしょうし、1回20分のトレーニングをこなせば、これまた達成感を味わえるはず。
出典:『10万人が注目! 科学的に正しい人生を変える筋トレ』谷口智一
さっそく谷口氏の言葉を引用させて頂きましたが、筋トレのよいところは設定した目標をクリアするたびに達成感を得られるということです。
言い換えれば小さな成功体験ですね。
さらに補足して説明します。
長期的にみた場合、鍛えていれば肉体がアップデートされていきますよね?
そうなってくると、今まで行っていた回数よりも多くの数だ出来たりだとか、今まで持てなかったバーベルがあげられるようになったりします。
そして鏡を見れば、以前とは比べ物にならないくらいキレのよい体が表現されています。
そんな自分をみて酔いしれない人はいるでしょうか?
酔いしれてしまったあなたは、その時点で筋トレ中毒にはまりつつあります(笑)
やめたら禁断症状がでるくらいもっともっと筋トレで脳を薬漬けにしてください!
セロトニンの分泌を促すリズム運動
最後はセロトニンの分泌を促す方法です。
このセロトニンを分泌するには、太陽光が必要不可欠。部屋に引きこもりっぱなしだと気分が沈んでしまいますが、こういた影響もあると思われます。
また、『リズム運動』を行うことでセロトニンを増やすことができます。
出典:『10万人が注目! 科学的に正しい人生を変える筋トレ』谷口智一 より部分引用
同じく谷口氏の言葉を引用しました。
根暗のように部屋にこもりっぱなしではなく、しっかり太陽光を浴びなさいということと、リズム運動を推奨しています。
これに関しては、規則正しく生活を行い、しっかり朝陽を浴びて、純粋に筋トレを行っていれば良いかと思います。
そもそも筋トレはリズム感のある行為ですので、谷口氏も一定のテンポをキープすれば、筋トレもリズム運動になるとおっしゃてます。
私の場合、最寄りの公園内でインターバルトレーニングをやっています。
ランニングと筋トレを交互に行い、ミックスさせてやっていたります。
また具体的なトレーニング内容に関しては、今後ブログで配信していきたいと思います。
まとめ
以上、ここまで【筋トレが生み出す【ドーパミンとセロトニン】があなたを無敵にする!】について解説してきました。
最後におさらいしていきます。
筋トレが生み出す【ドーパミンとセロトニン】があなたを無敵にする!
ドーパミンとセロトニンに共通しているのは、幸福感を感じられる物質であることです。
つまり、筋トレを行うことで、強靭なメンタルを作りこむことができ、筋トレを挫折することなく継続可能な状態にもっていくことができます。
ドーパミンの強烈な依存性とその魔力
ドーパミンは良くも悪くも強烈な依存性がある。
麻薬と同じ働きをするため、間違った方法で体験してしまうと不道徳な人間になってしまう。
しかし、ポジティブに生産性を重視した行動においては最強の薬であるのは確かである。
セロトニンはうつ病を防ぐ精神安定剤
精神安定剤の役割をするセロトニン。
現に処方される抗うつ薬はセロトニンの合成を高める働きがある。
もはやうつ病の方は抗うつ薬を飲むよりも筋トレをした方がよいかもしれない。
筋トレやダイエットで報酬システムを応用する!
筋トレやダイエットで、神経伝達物質の効果を得たいなら、報酬システムを大いに利用しましょう!
ドーパミンは達成感や成功体験によって生み出されるので、筋トレの成果を細分化し、数字でも分かるようにすると良いでしょう!
またセロトニンはリズム運動を行うと分泌されやすいので、筋トレは一定のリズムを大切にする!
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!