今回のテーマは【運動前のコーヒーが脂肪燃焼効果をアップさせる!】について解説していきます。
運動前にコーヒーを飲むと脂肪が減る?
もしこれが事実であるなら、ダイエッターの方はコーヒーが嫌いであっても我慢して飲み始めるのではないかと思っています(笑)
せっかく運動するのだったら、効率よく体脂肪を落としたいですよね?
先に結論を言うと、コーヒーの『脂肪燃焼効果』はかなり期待できるのではないかと思っています。
ということで、さっそくその理由について解説していきたいと思います
運動前にコーヒーを飲むと脂肪燃焼効果がアップする?
さて、運動前にコーヒーを飲むことは果たして脂肪燃焼効果に繋がるのか?
この問いに関しては、研究によって実際に証明されている事実です。
コーヒーのダイエット効果を裏付ける実験
東京慈恵会医科大学客員教授、鈴木政登先生(医学博士)が行った研究では、
実験内容
8人の被験者に一週間ずつ間隔をあけて、
- 白湯を飲んで30分運動
- コーヒーを飲んだあと30分間運動
- コーヒーを飲んだあと30分間起立
以上を実践させたところ、運動する前にコーヒーを飲むと、白湯に比べて、より多くのエネルギーを消費していたことが分かったとのことです。
その後しばらくエネルギー消費は高いままとの報告もあり『運動前にコーヒー』を飲むのは脂肪燃焼に効果的であることが分かったのです。
ではなぜ、コーヒーには脂肪燃焼効果があるのでしょうか?
次の項で『コーヒーの脂肪燃焼効果』をアップさせる理由について迫っていきましょう!
コーヒーの成分『カフェイン』と『クロロゲン酸』が脂肪を燃やす
先にコーヒーの脂肪燃焼効果が何によって生まれているのかお伝えすると、以下の物質が関係しています。
- カフェイン
- クロロゲン酸
順に解説していきます。
カフェインの脂肪燃焼促進作用
皆さんはコーヒーを飲むと目が覚めたりとか、仕事にとりかかる前に飲むと『おっしゃ~!いっちょやるか!』っといった感じでやる気が出たりしませんか?
言わずもがな、皆さんご存知のように、コーヒーにはカフェインが含まれていて、このカフェインには覚醒作用があることが分かっています。
カフェインの作用
カフェインには、自律神経に作用する働きがあり、コーヒーなど、カフェイン入りの飲料を飲むと交感神経が刺激され、『アドレナリン』や『ノルアドレナリン』といったホルモンが分泌される。
交感神経を刺激されると、人は興奮気味になり、それこそ『試合前のボクサー』みたいな感じですね。(#それは少し言いすぎかも(笑))
だから眠気が覚めたり、気合が入ったりするわけです。
で、実はこの『アドレナリン』『ノルアドレナリン』ってのは、眠気を覚ますだけでなく、『代謝を促進』させ、『脂肪を分解』し、エネルギーとして利用してくれるのですね。
唐辛子を食べたことがあるなら分かると思いますが、あれを丸ごと食べたら死ぬほど辛いですよね?
尋常ではないくらい汗が出てくるかと思います。
まさにあれですあれ!
あの現象は、唐辛子に含まれるカプサイシンが体に作用して、『アドレナリン分泌』を促しているから起きる現象なんです。
クロロゲン酸があなたの脂肪吸収率を下げる
クロロゲン酸と聞いて、なかなか聞きなれない言葉だなと感じた方も多いはずです。
ザックリ簡単にクロロゲン酸を説明すると、
クロロゲン酸
クロロゲン酸とは、ポリフェノールの一種で、私達の味覚で感じられる成分であり、コーヒーのあの独特な苦みがクロロゲン酸の正体。
実は誰もがコーヒーを飲んだ時に感じている、あの独特の苦みがクロロゲン酸の正体だったのです。
クロロゲン酸はダイエットに有効な成分
このクロロゲン酸は、研究結果でとても魅力的な成分ということが分かっていて、特に血糖値の上昇を抑える効果に優れ、さらに生活習慣病予防にも効果ありとのことで注目されているようです。
さて、そんなクロロゲン酸のダイエット効果について、2010年に国際コーヒー科学会議で発表された内容によると、
コーヒーのクロロゲン酸類は、すいリパーゼに働きかけて、脂肪が分解・吸収されるのを抑制し、皮下脂肪や内臓脂肪を蓄積させず、メタボ予防効果のあることが示唆されている。
とのこと。
また、クロロゲン酸は「細胞内にある燃焼器官『ミトコンドリア』に働きかけて脂肪の取り込みを促す」ため、脂肪が燃焼されやすくなり体脂肪の蓄積をも防ぐ働きがあるとも言われいるようです。
これが間違いなく作用するのであれば、『運動前にコーヒーを飲まない選択肢はあるのでしょうか?』
強烈なボディメイカーやダイエッターなら、そんな選択肢きっとないですよね?
コーヒーはどれくらい飲めばよいのか?
いくら脂肪燃焼効果が期待できるからといって、大量に飲んでいいわけではありません。
運動前ならコップ一杯程度にしておきましょう!
飲み過ぎるとカフェインの作用で間違いなくトイレに行きたくなります(笑)
日常的に飲まれる方
目安量として、参考になる情報があります。
2015年5月に、国立がん研究センターが行ったコーヒーの摂取と死亡リスクに関する研究発表によると、一日に3~4杯のコーヒーが心疾患や脳血管疾患の死亡リスクが最も減る(24%減少)ということが分かっているようです。
つまりコーヒーをそれ以上飲んでも死亡リスクが減らないということなので、一日に3~4杯の量が適正であり、飲み過ぎてもそれ以上の効果は望めないし、カフェインの過剰摂取も体によくないので飲み過ぎは禁物ってことですね。
コーヒーを飲んではいけない人
健康に良いからといって、人によってはコーヒーの摂取を控えた方が良い方もいます。
『人によってはダメってどういうこと?』って話になりますが、人によっては遺伝的にカフェインの代謝が悪い方もいるため、そのような方はコーヒーの飲用を控えた方が良いです。
医師から遺伝的にカフェインが体内に残りやすいとと言われている方はカフェインレスのコーヒーを飲むなどで対応可能ですが、中には分かっていない方もいらっしゃいます。
もし、コーヒーを飲んで調子が悪いと感じる方や、カフェインの影響が強くでやすいと感じている方は、病院で診察を受けてみることをオススメします。
『俺、カフェイン飲めない人なんだよね・・・』って方も悲観する必要はありません。
あくまでもコーヒーの良さはカフェインだけでなく、冒頭にもお伝えしたようにクロロゲン酸の健康効果、ダイエット効果も非常に優れていることが分かっています。だからカフェインレスで対応可能です!
なのでそういった方はカフェインレスのコーヒーを飲用するよにすれば良いと思います。
まとめ
さて、ここまで【運動前のコーヒーが脂肪燃焼効果をアップさせる!】について解説してきました。
最後に話をまとめていきましょう!
運動前にコーヒーを飲むと脂肪燃焼効果がアップする
コーヒーの脂肪燃焼効果は、研究結果で効果があると証明されている。
運動前に飲んでおくことで効率よくダイエットが可能になる。
コーヒーに含まれる成分が脂肪燃焼を促進させる!
コーヒーの脂肪燃焼効果は、カフェインとクロロゲン酸によるもの。
それぞれ脂肪燃焼や脂肪の蓄積を阻害するなどの効果がある。
コーヒーはどれくらい飲めばよいのか?
一日に3~4杯がもっとも健康的な飲み方ではないかと言われています。
もちろん、個人差はあるでしょうから一概には言えませんが、あくまでも目安として飲まれて頂ければと思います。
本記事の主な参考文献
【著書:コーヒーの秘密 編者:主婦の友社 発行所:株式会社主婦の友社】