元アスリートのDr.Kです
皆さん知ってました?
ブロッコリーって最強の野菜だってこと知ってましたか?
そんな栄養価の高い野菜だからこそブロッコリーに関心を持つ人も増え、積極的に料理に採用している人たちも増えているようです。
実はメンタリストDaiGOさんもブロッコリーは積極的にとりたい野菜の一つとして書籍で紹介しているほど、このように紹介しています。
ファイトケミカルが豊富に含まれていて、死亡率を下げてくれる野菜をご存知でしょうか。それがブロッコリーです。ブロッコリーは積極的にとりたい野菜の一つです。
ブロッコリーは脳の働きを活性化するだけでなく、最高のアンチエイジングになるうえ、最近は腸内環境を整える効果があるのではないかといわれています。
出典:メンタリストDaiGO『最高のパフォーマンスを実現する超健康法』
DaiGOさんはメンタリストとしてのイメージが強いですが、実は意外にも健康本を出しており、本の内容も根拠となるエビデンスもしっかり紹介されています。
しかも実践して効果を体感しているので説得力があります。
ということで、死亡率を下げ、最高のアンチエイジング効果のあるブロッコリーについてこれからご紹介していきたいと思います。
野菜類ではトップクラスの食物繊維の含有量
ブロッコリーは野菜類の中でも極めて食物繊維の含有量が豊富です。
その量は、栄養価の高い野菜であるホウレンソウの約1.5倍の量です!
食物繊維の含有量
成人男性に一日に必要な食物繊維:20g以上
- ブロッコリー(100g) :4.4g
- ほうれん草(100g) :2.8g
以上のように、ブロッコリーの食物繊維量が高いことが分かって頂けたかと思います。
さらに、スーパーで販売されているブロッコリーの質量は、ホウレンソウの約2倍に相当するので、食物繊維を摂取することだけを考えるとコストパフォーマンスの良い食材だと言えるでしょう!
さて、ブロッコリーの食物繊維の含有量が豊富であることが分かりましたが、肝心な効果やメリットはいかがなものなのでしょうか?
食物繊維は血糖値の上昇を抑える良薬である!
食物繊維には、血糖値の上昇を抑える働きがあることが分かっています。
そのメカニズムについては別の機会にお話しするとして、血糖値の上昇を抑える意味について知って頂きたいと思います。
私達が普段の食事のなかで、ご飯やパン、麺類やお菓子などを食べた際、必ず血糖値が上昇するようになっています。
例えば、ご飯を食べた場合、炭水化物という栄養素を摂取することになりますが、これが体内で分解されるとぶどう糖になり、血液へと入っていきます。
ぶどう糖が血液へと流れ込むことにより、すい臓からインスリンと呼ばれるホルモンが分泌され、これは血液中のぶどう糖を全身の細胞へと運んでくれる役割を果たしてくれているのです。
このおかげで血液は水あめの状態にならず、ぶどう糖をエネルギーとして利用してくれているのですが、過剰に炭水化物(ぶどう糖)を摂取した場合、エネルギーとして処理されないぶどう糖が現れてきてしまいます。
余ったぶどう糖は脂肪細胞へと運ばれ、体脂肪として蓄積されてしまうのです。
実はこれが人間の太る大きな要因であり、食いすぎで太っている方は炭水化物の摂りすぎが要因だったりするのです。
ダイエット思考の方は、脂肪分の少ない食事をとっていたとしても、炭水化物ばかりをバクバク食べている人は痩せないのです。
そこで、ブロッコリーにたくさん含まれる食物繊維をしっかり摂取することで、血糖値の上昇を抑えることができ、太りにくい食事ができるわけです。
ダイエットを目指している方にとって、ブロッコリーの食物繊維は救世主なのです!
また、血糖値の上昇を抑える働きから糖尿病予防にも利用できます。
糖尿病は万病の恐ろしい病気ですので、日々の食事にブロッコリーをとりいれることで病気の予防にも繋がる食材なのです。
代謝に関わるビタミンB群が野菜類最強の栄養価
食物繊維が野菜類でとても豊富に含まれていることが分かりましたが、ブロッコリーはビタミンB群の含有量もとても豊富です!
こちらもまた栄養価の高いホウレンソウと比較してみたいと思います。
ブロッコリー
ブロッコリー(100gあたり)
- ビタミンB1:0.14mg
- ビタミンB2:0.20mg
- ビタミンB6:0.27mg
ほうれん草
ほうれん草(100gあたり)
- ビタミンB1:0.11mg
- ビタミンB2:0.20mg
- ビタミンB6:0.14mg
以上のように、ビタミンB群に関してもブロッコリーに軍配があがっております。
さて、ビタミンB群は、私達の体にどのような作用を及ぼしているのか確認していきましょう。
ビタミンB群は、糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関わっている重要な栄養素
ビタミンB1
まずはビタミンB1について解説していきますが、ビタミンB1は主に糖質の代謝に関わっており、これが不足すると糖質をエネルギーとして利用することが困難になり、疲労物質がたまりやすくなったり、脳や神経機能にも悪影響を及ぼし精神状態が不安定になったりします。
また糖質の代謝にも関わっているので、太りやすくなったりなど、ダイエットにも悪影響を与えます。
ビタミンB2
ビタミンB2については、糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関わっており、体内での様々なエネルギー代謝に必要とされる栄養素です。
皮膚や粘膜の健康維持の役割をしているため、不足すると皮膚や粘膜に炎症が起きやすくなるなどの症状が出ます。
また不足すると発育、成長を阻害するといった悪影響もあります。
ビタミンB6
ビタミンB6は、たんぱく質から筋肉や血液を作る際に必要な栄養素であり、スポーツ選手で体を酷使する方や、美容面を意識してたんぱく質を多く摂取している方は特に必要とされる栄養素です。
不足すると、皮膚炎や口内炎などの症状が現れたり、スポーツ選手で体を酷使する方は体づくりの成長の妨げになります。
野菜類ではたんぱく質が最強である!
意外にも、ブロッコリーには豊富にたんぱく質が含まれています!
100g中に含まれるたんぱく質量
ブロッコリー 4.3g
ホウレンソウ 2.2g
またまた栄養価をホウレンソウで比べてみましたが、ここでもブロッコリーはホウレンソウの2倍ものたんぱく質量を含有しているのです。
もちろん、ホウレンソウに栄養価が少ないのではなく、ブロッコリーの栄養価が非常に高いのです。
これだけ食べていればOKというわけではありませんが、全てにおいて万能な栄養価を蓄えているブロッコリーは野菜類では最強と言えるのではないかと思います。
ブロッコリー最強説のまとめ
さて、ここまで読んで頂いたことで、ブロッコリーが野菜類で最強の栄養価を誇っていることが分かったと思います。
全てにおいてバランスのとれたオールマイティーな野菜であり、毎日の食卓に並べることで健康状態の改善や、ダイエット効果を促す働きが期待できます。
ブロッコリーはそこまで野菜の単価も高くないので、ちょっぴり値段が高くても栄養価のことを考えれば安い買い物ではないでしょうか(^^♪
そして、ビタミンBが豊富に含まれていることで、肉類との相性も非常に良い野菜です。
だからこそ、ステーキ屋でステーキを注文すると必ずと言ってよいほど肉とセットになってます。
それが美味しさ以外に栄養価を考えて提供されているものなのか分かりませんが、非常に理にかなった提供の仕方だと思います!
参考文献
なお、本記事にて採用した食品の栄養価、一日に必要な栄養摂取目安量についはは以下の文献を参考に記載しております。
出典:七訂 食品成分表 2019 発行者:香川明夫 発行所:女子栄養大学出版部