今回のテーマは「知ってます?チョコレートを食前に食べると血糖値が上がりにくいって」についてお伝えしていきます。
さっそくですが、本記事は以下の内容で話を進めていきます⇩
- なぜチョコレートは血糖値の上昇を抑えるのか?
- 血糖値の上昇を抑えるとどんなメリットがあるのか?
シンプルにこの2点に焦点をあてて解説していきたいと思っています。
とはいえ、
『いやいや!いきなり血糖値の話をされてもね~・・・別に私には関係ないし』
って感じで血糖値のことを甘くみている方は②を先に読んで頂くか、下記の記事を読んで頂ければ『え!マジか!気をつけねば!』っと思って頂けるのではないかと思います!
参考までに以下に記事を張っておきます⇩
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ではでは、本題に入っていきます!
なぜチョコレートは血糖値の上昇を抑えるのか?
さっそくですが、なぜチョコレートには血糖値の上昇を抑える作用があるのでしょうか?
これには以下の二つの成分が関係していると思われます。
- 食物繊維
- カカオポリフェノール
以上、順に解説していきます。
食物繊維
食物繊維はなぜ血糖値の上昇を抑えるのか?
これについて説明すると、食物繊維が『後から入ってきた糖質を包み込む』ためです。
『は?言ってる意味わかんね~よ?』って思われた方もいると思いますが、まずは糖質の吸収の仕組みについて説明する必要がありそうです。
私たちがお米やパンなど糖質を含んだ食べ物を食べたとしますね。
すると体内でお米やパンは分解され、最終的には小腸でブドウ糖として吸収され血液に浸透していきます。
そのため、糖質を含んだモノを食べ過ぎたり、吸収率のよい(血糖値の上がりやすい)モノを食べることで高血糖状態になりやすくなります。。
ところがどっこい・・・
食物繊維を先に摂取しておくと、後でお腹に入ってくる糖質(お米やパンなど)を食物繊維が包みこみ、その吸収速度を抑えてくれるのです。
イメージとしては、オブラートで後で糖質を包むような感じかな!(※エヴァンゲリオンのATフィールドみたいなものとも言える)
(食物繊維を摂取しないでお米やパンを食べるのは、使徒の攻撃をATフィールドなしで喰らうようなもの)
カカオポリフェノール
さて、カカオポリフェノールはどんな仕組みで血糖値の上昇を抑えるのか?
(あ!まず最初に説明しておきますが、カカオポリフェノールは赤ワインに含まれるポリフェノールの一種で、その量は赤ワインのなんと5倍も含まれていいるそうです(※話を戻します))
これを説明するためには、前提として『インスリン』を知っておく必要があります。
インスリンとは、すい臓から分泌されるホルモン物質で、血液に入り込んできた糖質を全身の細胞に運ぶ役割を担っています。
私は彼らのことを『運び屋』と呼んでいます(※なんとなく運び屋の方が愛着が湧く)
運び屋のおかげで、糖質は私達のエネルギーとしてフル活用!
しかしながら、彼らが怠けてしまうと体に大災害をもたらし、体のライフラインを徹底的に破壊していきます(※リアルに怖い)
実は、このカカオポリフェノールは、運び屋(インスリン)の働きを高め、血糖値を下げる効果があると言われています(※イタリアの研究で検証済み)
以上、食物繊維に続いて、カカオポリフェノールの効果(血糖値上昇を抑える働き)についてはお伝えしてきました。
とはいえ『血糖値の上昇を抑える意味?』これが理解できてないと、ここまで話した内容も『へ~そうなんだ!』で終わってしまうので、これから怖い話しを少ししていきます。
大災害とは一体なんぞや?
血糖値の上昇を抑えるとどんなメリットがあるのか?
血糖値の上昇を抑えるメリットとは?
- 糖尿病予防
- 精神の安定
- ダイエット効果
以上を順に解説していきます!
糖尿病予防
皆さんご存知の糖尿病とは、インスリン(運び屋)が仕事をサボることによって発生します(※お前らマジでサボるな)
つまり膵臓の機能が低下した時に起きるアクシデント。
いやアクシデントという生易しいものでなく、もはや緊急事態宣言みたいなもんで、早急に対応しないと命を失う危険性すらあるわけです・・・
まず機能不全になるとインスリンの分泌が停止します。
インスリンが働かなくなった時に訪れるのは、全身の血液が水あめ状態。
つまりドロドロの血液が全身をめぐるようになるのです。
こんな状態では、血液の供給が途絶え、血液を必要としている細胞達のライフラインが途絶えてします・・・
当然、細胞はどんどん弱っていき、次第に死んでいくことは容易に想像できますよね?
よく聞く話として、糖尿病の方は視力が弱くなったり失明したりする方もいるようです。
重症化すると、指先が壊死したりするケースもあるため非常に危険な病気なんだが・・・
嬉しいことに、チョコレートは美味しいにも関わらず糖尿病予防に一役かってくれる。
なぜならご存知のように、カカオ成分が血糖値の上昇を抑えてくれるからですね(※なんて女神級に素敵なお菓子なんだ)
実際にチョコレートを食べて血糖値が下がったという研究データもあるため、糖尿病予防には有効だと言えるでしょう!
(※当たり前だが、甘ったるいチョコでは効果が薄いし、食べまくればよいという問題でもない)
精神の安定
実は血糖値の上昇と精神のイライラは関係しており、甘~いデザートを食べた時は最高に幸せな気分になるのに、時間がたつと眠くなったり、少し気分が落ち込んできたりする。
これはなぜ起きるのかと言うと、血糖値が急激に上昇すると、その分だけ過剰にインスリンが分泌され、高まった血糖値を一気に押し下げようとします。
何がおきるかというと、同じように気分の落ち込みが発生します。
この状態を例えるなら、とてもいい感じの女の子と仲良くなって『これはイケる』と思って告白したのに見事ふられてしまう・・・そんな最悪な気分・・・
まさに『上がった以上に落とされる』そんな酷い仕打ちが甘いデザートを食べた後にやってくるのです(※私は確信に変わるまで告白しないタイプ・・しかし勝率は極めて低かった・・・)
すると血糖値は平常に戻るのではなく、低血糖状態になります。
気分が落ち込み、状態を緩和したくまた甘いモノが欲しくなる・・・
まさに麻薬のようなスパイラルですね。
血糖値で問題視されるのは、糖尿病だけでなく急激な血糖値の低下もけっこうヤバイです(※予防の意味で健康な方も意識して)
詳しくは下記の記事を参考に⇩
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ダイエット効果
最後に病気だけでなく、他の嬉しい効果についてご紹介。
そう、実はチョコレートはダイエットに効果的なんですね。
それについては、下記の記事を参考にして頂ければと思います。
え!チョコレートは太る食べ物だと思ってるの?その理由は?
こんにちは!元アスリートのDr.kです! 今回のテーマは「え!チョコレートは太る食べ物だと思ってるの?その理由は?」についてお ...
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まとめ(カカオ70%以上が前提です!)
さて、ここまでの話をまとめていきましょう!
それと、いまさらですが、食べるチョコレートはカカオ成分70%以上のモノを選んでくださいね!
その理由は、ここまで何度も説明したように『カカオ成分』に効果があるからです。
甘ったるいチョコレートを食べていては、それこそ血糖値効果が相殺され、さらにカカオの恩恵を預かれなくなります。
(※一日の摂取目安は25g程度)
ということで、本記事をまとめていきます⇩
なぜチョコレートは血糖値の上昇を抑えるのか?
チョコレートには、ぶどう糖の吸収を抑える食物繊維が含まれていることと、インスリン分泌を促すカカオポリフェノールが作用するから。
血糖値の上昇を抑えるとどんなメリットがあるのか?
血糖値の上昇を抑えるメリットは⇩
- 糖尿病予防
- 精神の安定
- ダイエット効果
以上今回のテーマ『知ってます?チョコレートを食前に食べると血糖値が上がりにくいって』について解説致しました。
(※本記事作成に用いた参考文献は以下の通り⇩)
①チョコで血圧が下がった(椎名一記 著)
②病院・薬いらずの高カカオチョコ習慣 (栗原毅 著)
③その「油」をかえなさい!―――「油脂」をちょっと見直すだけで体は劇的に変わっていく!(内海聡 著)