※このページは2019年8月11日の登山記録となります。
『裏五頭山 縦走』松平山を経て魚止の滝コースの詳細
裏五頭山の概要 ※中ノ沢登山口
- 所在地:五頭山は新潟県阿賀野市、新潟県阿賀町にまたがる山 ※登山口は中ノ沢登山口
- 由来 :五頭山は峰が五つあることから五頭山と名付けられ、裏五頭山の由来は、阿賀野市側を表五頭、阿賀町側は裏五頭と呼ばれていたことによる。
- 標高 :912m
- 難易度:五頭山は基本初級者向けの山だが、裏五頭は行程が長く、更に今回は松平山を経由しての縦走ルートなので健脚者向けのコースとなる。
- 体力度:※10段階中『6』
- 危険度:※10段階中『4』 全体的に危険個所はないが、松平山から魚止の滝への下山路終盤は一時的に危険個所あり
- コース:裏五頭は登山客が少ないにも関わらず、比較的よく整備されており歩きやすい
- 水場 :道中に水場はなし
持参した装備&行動食
- 70Lザック ※サポートガイドとして入ったため、救急用具、飲料水など多く持参
- 登山靴
- 帽子
- ツェルト
- ヘッドランプ&予備電池
- 救急セット
- レインウェア上下
- 水6L(半分は氷)
- スイカ
- 行動食(つぶあん串だんご3本、ドーナッツ5個、大福5個、ポカリスエット粉末、アミノバイタル粉末)
- 日焼け止め
- サングラス
裏五頭山のPRポイント
- 表五頭にはない自然溢れるブナと天然杉の巨木を見ることが出来る
- 登山客が少ないわりには登山道がよく整備され、行き交うストレスはなく、さらに歩きにくいストレスを感じることもない
- ヒルが出ない ※ただし最近は動物が他の山域から連れてきたとのことで出没するらしい
裏五頭山のマイナスポイント
- 表五頭と同じことが言えるが、標高が低いため夏場の登山には不向き
- 同じく夏場は標高が低く、川沿いからスタートとなるためアブが非常に多い
- コースタイムが他の登山道に比べて長いため、初心者には向かない
本日のコースタイム
登山開始時刻:6時56分
下山完了時刻:15時11分
合計所要時間:8時間15分
- 中ノ沢登山口~五頭山山頂 3時間00分
- 五頭山山頂~松平山 1時間49分
- 松平山~山葵山 50分
- 山葵山~魚止の滝 1時間18分
地図を用いた詳細なログやコースタイムは下記のYAMAPの活動記録を参照してください!
中ノ沢登山口~五頭山山頂
さて、本日は山の日(8月11日)です!
昨日は妙高の火打山へと登っておりましたので、ある意味連続で山の日です(^^♪
私にとって山の日は毎年五頭山に登ることが恒例でした。
本当はこのクソ暑い中、こんなに標高の低い山を登りたいとは思わないのが普通でしょうね・・・
昔からの付き合いで、五頭山麓にある自然学校からサポートガイドの依頼が入っており、毎年行っている登山ツアーに本日も同行です♪
今回の参加者は皆さんリピーターの方だけでしたが、よくも懲りずにこんな時季外れでクソ暑い登山を好んで参加するなと・・・・
毎回不思議に思ってます(笑)
さて、自然学校に集合し、その後は裏五頭の中ノ沢登山口まで車で送って頂きます。
途中、車でも入ることが難しかったため、歩いて登山口まで向かいます!
ちなみに参加者は、私とメインガイド含め5名でした。
とことこ林道を歩いていきます。
しかし、やはりこのあたりのアブの数は凄いですね・・・
ここから登山口へ向かうまでに私はアブの軍隊にめった刺しにされてしまいました・・・(;'∀')
さあ、中ノ沢登山口へ到着です!
人気がないだけあって、単独登山だと熊の存在がちょっと怖いかもしれませんね。
もし今後行かれる方は2人以上で行動されることをオススメします!
なにせ人が通らないし、携帯の電波も通じにくいので、万が一登山道で倒れても助けを呼べないし、いつ人が通るのか分からないですからね。
それでも単独登山をされる方は、事前に登山計画書を警察や登山口だけでなく、家族にもしっかり渡して説明しておきましょう(^^♪
ブナと杉のコラボレーションした樹林帯。
とっても気持ちの良い登山道を登っていきます。
スタートから30~40分ほどすると休憩所となる展望台に到着です!
展望台とは言うが、展望台と言えるほど見晴らしは良くない・・・
ただ、風が通るのと、10人くらいは腰をおろせるスペースもあるので休憩所としてはOK!
私の行動食である『つぶあん串だんご』を食します!
私がガイド資格を取得する以前の話しですが、山の行動食にて持参したカロリーメイトをザックから取り出した際・・・
県外に住むオラオラ系のガイドの師匠から『お前?そんなものを行動食にしているのか?』
私『はい!そうです!』
師匠『バカヤロー!』
私『え?』
師匠『万が一の話だ!仮にお前のお客さんがへばって動けなくなった時、栄養を取らせようと、そんなパサついたカロリーメイトを食べさせるバカがいるか?・・・弱りきった人にそんなもの食べれないぞ!』
師匠『お前が個人的に食べるならいいが、そんなのは二の次で、お客さんが食べやすい行動食を持参するべきだ!』
真剣に自分で考えてみろ!
何気ない行動で15分以上もお説教を食らってしまいましたが、確かに山に持っていける食料は限られるし、万が一同伴者が動けなくなった時には自分の装備や食料で間に合わせるしかないですからね。
そこらへんも無題しないというのは、さすがプロですね。
そして自分で答えをみつけろと言うのも納得!
ということで、湿り気のある『おはぎ』『ようかん』が良いのではと思い、それ以降は高密度高カロリーで食べやすい行動食を持参するようになりました♪
そしたら私自身、ソロ登山でもいい感じで動けるようになりましたね(^^♪
さあ、みなさん水分と栄養補給を行い、次へ進みます!
見事なブナの自然林!
裏五頭は表五頭と違い、自然のあり方が全く違いますので、まだ行かれたことのない方はは、その違いを是非とも感じて頂きたいですね♪
※登山道に咲いていたホツツジの花
五頭山では、この時季数少ない貴重なお花です。
まるで雌しべがピノキオのように突出しているのが分かります(^^♪
ちなみに高山帯だと、このホツツジの変種であるミヤマホツツジがいらっしゃって、見た目は似ておりますが、雌しべは天狗の鼻のように曲がっております。
その他、リョウブの花も咲いていました!
あまり見ごたえのある花ではありませんけど・・・
残念ながら、夏季の登山ではお花に関しては期待出来ません。
お花がみたいなら雪解け後の5月~6月でしょうね!
そして第二の休憩ポイント、杉峰到着!
※杉峰にある巨大杉
このコース一番の天然杉ですね!
樹齢は数百年以上の、この五頭エリアではとても珍しく貴重な杉です!
というか、新潟県でこれだけ大きい天然杉は他で見られるのかと思いますね。
佐渡は例外ですが・・・
さて、次へ進みます!
ここからは標高を100mくらい下げます!
くだりもなかなかの勾配で苦戦します。
そしてくだったと思ったら今度はまら登り返しがやってきます・・・
登りの傾斜もなかなかのものです!
私はトレーニングがてらちょうど良かったですが(笑)
さあガツガツ登っていきます!
もうちょっとで稜線です(^^♪
稜線(三叉路の分岐)へ到着!
右に曲がれば松平山ですが、ほんの5分ほどのとろこに五頭山本峰があるので左へ折れます。
五頭山山頂~松平山
五頭山本峰へ到着!
とまあ山頂に到着したわけですが、目的地ではないので特別達成感ってのはないですかね(笑)
とりあえず寄ってみただけの場所ですので、ここでは軽く水分とカロリー補給をして先に進みます♪
同じく三叉路の分岐まで戻り、松平山方面へ向かいます!
ここから松平山方面に向かっては、特別危険な箇所もなく、気持ちが萎えるほどのアップダウンもないので、比較的楽チン登山で歩けます!
※道中に咲いていたヒヨドリソウの花
※同じく道中に咲いていたオトギリソウの花
ちょっぴりヤブっぽい登山道を通過・・・
最後の登りです!
そんなに急ではないので心拍数を脅かすことはないです(笑)
松平山~魚止の滝
ついに到着!
本日の目標地点である松平山です♪
私はこれで2回目の登頂です!
そして、本日の最大の目玉は・・・
麓から担ぎ上げてきた黒玉スイカです!
こいつを食べやすいサイズにかっとしていきます!
いざ実食!
ガッツリ保冷していたので冷え冷えのスイカは喉を潤し、乾ききった体内の細胞へ水分とミネラルが補給されていきます!
単なる水をガブ飲みするだけでなく、スイカのような適度な当分と栄養価のある食べ物を食べた方が熱中症対策になるのではないかと思います。
皆さん美味しかったと喜んで頂けました♪
心身共にリフレッシュしたところで最後のくだりを開始します!
ちょっぴり足取りが軽くなったかな・・・
スイカパワーで足を進めます!
※道中に咲く、旬を過ぎたヤマユリの花
※道中の山葵山(6合目)
昼過ぎですが実に天気が良い!
夏はクソ暑いけど、低山レベルの山では夕立のリスクが少なく一日中天気が良かったりするから良いですね♪
逆に高山だと午後から決まって雨が降ったり、視界がきくのも朝一だけだったりしますのでね。
※開花準備中のオヤマボクチ
※オヤマボクチの葉
新潟県では、笹団子のお餅の材料に使われていたり、長野県では蕎麦のつなぎに使っていたりする重要な食材です!
長野県北部の飯山市の『富倉そば』という蕎麦屋さんで食べれますよ!
ちなみに笹団子はヨモギの葉を使われることが多いですが、新潟県ではオヤマボクチを使って生産しているお店もあります。
オヤマボクチは『山ごぼう』とも呼ばれてます。
以下の道の駅で購入可能ですよ!
さあ、どんどんくだっていきます!
※熊がブナの木を引っ掻いた爪痕
さあ、魚止の滝に近づいてまいりました!
ここから沢づたいを歩いていきますので、しばらく斜面がきれており滑落に注意して進みます。
沢下10mほどはあり、運が悪ければそのままグランドフォールしちゃいます(;'∀')
なので、魚止の滝付近は要注意なんですね。
ようやく魚止の滝です!
この橋を渡って道路へ出ます!
※橋の上から撮影した魚止の滝の写真
この沢で遊んでいらっしゃった親子がいらっしゃいました。
私もこのまま沢へドロップインしたくなりましたね(笑)
さあ、ようやく下山です!
皆様お疲れさまでした!
クソ暑かったけど楽しい一日でした♪
美味しスイカも食べれましたしね!
主催のガイドさんは、来年は違う山で開催するかもなんて言ってましたけど、また懲りずに登りましょう(^^♪
次の山の日もまたお会いしましょう!