ツボスミレ(坪菫)
スミレ科スミレ属の多年草
ツボと名前のつく代表選手
里山を歩けばタチツボスミレやオオタチツボスミレ等、ツボと名前のつくスミレはたくさんあるけど、このページに記載したツボスミレこそ代表選手と言えるでしょう!
むしろタチツボスミレの方がよく耳にするし、里山を歩いていてよく目にするので『ツボスミレってあったんだ!』ってくらいのレベルでしょう(笑)
まあ、山野草をマニアックに知ってる方からしたら知ってて当然って話でしょうけどね。
さてさて、ではこのツボスミレの違いとはなんなのか?
そしてどこで見られるのかについて以下解説していきます!
ツボスミレの名前の由来
さて、この『ツボスミレ』の名前の由来からお伝えしていきましょう!
タチツボスミレのページにも由来については記載しておりますが、ツボスミレのツボ(坪)とは庭を意味します。
つまり、庭に生えるスミレってことでツボスミレ(坪菫)となったわけですね。
どちらかと言うと、山野に生えるというより庭レベルに生えるくらい身近な植物というわけです。
といっても、都市部の庭で簡単に見られるわけでもなく、私は新潟県の田舎育ちの人間ですが、記憶に残す限りそのようなスミレは見たことがありません。
まあ当時は興味なかったので当然ですけど(笑)
私がよくみかけるのは、山間部の田んぼや棚田によく見られる気がします。
そして、本格的に山に入るとツボスミレからタチツボスミレへと自生区域が変化するような印象ですね。
ただし、ツボスミレの生息範囲は、北海道から九州までと範囲は広く、タチツボスミレほどではないが、個体数はかなり多いようです。
ツボスミレの特徴
今度はツボスミレの特徴についてです。
なんと言っても分かりやすいのは、花弁が白いことが最たる特徴だと思います。
対して、ツボスミレ、オオタチツボスミレなどは青紫色をしており、その他のスミレに関しても青紫や黄色などの花弁が多く、白色のスミレは数少ない品種ではないかと思います。
まあツボスミレ自体は個体数が多いようなので登山が趣味というかたでなければ珍しくもないかもしれませんね・・・
これだけでも選定するのは容易ですが、更に特徴をあげるとすると、タチツボスミレよりも小型な印象ですね。
そして、匍匐枝のため、地表を這うように茎と根出葉を伸ばします。
葉の形に関しては、タチツボスミレと似た特徴で、丸い形状で葉の基部がハート型の心形になります。
他にも、この植物の特徴である白色のスミレは他にもありますが、地上を這うような姿の白色のスミレは他にないと思います。
以上、ツボスミレのお花解説でした!