※この記事は、『称名滝から行く大日連峰(大日連山)日帰り縦走』2019年7月21日の登山記録となります。
持参した装備&食料
- 30Lザック
- トレランシューズ
- ツェルト
- ヘッドランプ&予備電池
- 救急セット
- 防寒着&レインウェア上下
- 水1L(定期的に山小屋などで補給)
- 行動食(おにぎり2個、串だんご3本、アミノバイタルゼリー1本、ドーナッツ4個、ハンバーガー1個、アミノバイタル粉末)
- 日焼け止め
- サングラス
※帽子や手袋など、基本装備は除く
コースタイム ※参考基準タイムとして
登山開始時刻:4時25分
下山完了時刻:15時18分
- 称名滝から大日岳 約4時間
- 大日岳~奥大日岳 約1時間半
- 奥大日岳~雷鳥沢 約1時間
- 雷鳥沢~室堂 約40分
- 室堂~称名滝駐車場 約3時間30分
ザックリと、今回の私の行程はこんな感じです。
でも、もし日帰り縦走を考えているなら、これくらいのコースタイムでこなした方が良いかと思います。
余裕を持ちたいならもっと朝早くに出発する必要があるでしょう!
日帰り縦走を計画していても、もし大日岳に到着するのに5時間以上かかるようなら引き返した方が良いと思います!
上記の時間は凄く早いペースではないと思いますが、一般登山者に比べたら早めのコースタイムです。
山と高原地図のコースタイムでは約17時間の行程となっていたので、その基準タイムの6割程度に短縮しました。
普段から山と高原地図のコースタイムを6割切るくらいで登れるなら、問題なくこの日帰り縦走は可能だと思います。
はじめに
さて、先日は念願の大日連山縦走登山をやってまいりました!
そして、交通機関を使わずに立山室堂まで行きつきました(^^♪
今まで室堂に行くにはバスを利用してそこそこ金額を支払って侵入していたけど、今回は全くお金をかけずに室堂にたどり着いたことに少々感激してます!
特別大したことをしたわけではないですが、なんか超お得感アリアリで嬉しさあふれてます(笑)
ラーメン屋のバイトで頑張ったご褒美にタダで『まかない』食べさせてもらえる的な感じかな!
まあラーメン屋でバイトしたことないから知らんけど('ω')
え~まあとにかくいろいろと最高なことが多い一日でしたので記録として残すことにしました(^^♪
どうか参考までにお読みになっていただけたら幸いです☆
称名滝登山口~大日岳へ 約4時間
いや~、非常に眠い眠い・・・
久々に夜明け前に登山を開始しました・・・
朝の4時半です!
ちょっぴり明るかったけど、まだまだ寝ていたい時間帯ですね・・・
最近、お手軽な登山ばかりしかしてなかったので、こんなに早く出発するのは久しぶりです(笑)
あ、これからこのコースを歩かれる方に参考までに注意事項をお伝えしますね!
この立山駅から称名滝駐車場へ至る道路は、AM6時~PM7時までしか通行できないため、もしロングルートを考えているのなら前日泊して夜明け前に出発するのが得策です!
※上記の時間はハイシーズンの時間帯のため、その都度要確認
なので、登山当日に朝早く車でお越しになっても、ゲートが空いていないので朝の6時まで開くのを待つか、立山駅から頑張って歩くしか選択はありません。
ご注意くださいませ(^^♪
話を戻します。
駐車場を出発して約15分ほど歩くと・・・
ここから登山スタート!
頑張りましょう♪
ちなみに、ここから標高差約600mくらいは登り地獄ですのでご用心くださいませ(^^♪
こんな感じでしばらく登りまくります!
多分、多くの方は序盤からの登り地獄で鬱になるのではないかと思います(笑)
標高差300mほど登ると踊り場みたいなところがあり、そこにはベンチがあるので少し休憩出来ます!
ただ、個人的にはあまり座り込まず、たった状態で給水したり、息を整えるくらいにした方がいいです!
座り込むとやる気が失せますしね!
ではどんどん進んでいきますよ(^^♪
さらに標高差300mほど登ると地形や景色が一辺します!
そして心も落ち着きます!
目の前に現れるのは広大な湿原地帯の大日平です!
ここで激動の登り地獄から解放され、一気に癒し系空間へとあなたを誘います♪
欲を言うと、これが青空だったら最高にインスタ映えする写真になったでしょうね!
まあインスタやってないから知らんけど・・・
そして振り返るとこんな景色になってます♪
富山の平野部、さらに能登半島まで見渡せるパノラマ!
そしてそしてさらに夏の風物詩ともいえるこのお方!
ニッコウキスゲ様のご登場です!
立山周辺ではこれから順次咲いていくといった開花状況ですね♪
それにしても元気の良いお花ですこと(^^)/
そしてキスゲ様とは相反して不気味さを発揮しているこのお方もご登場!
湿原に巣くう食虫植物の『モウセンゴケ』です!
なかなか気持ち悪いやつですよね?
以前、モウセンゴケの群落に大量のトンボが餌食になっていたのを見たことがあります。
湿原一面がトンボの亡骸だらけで超キモかった思い出があり、それがトラウマになってます・・・
でもよく見るとけっこうカッコイイ姿してますよね(笑)
キモカッコイイと思っているのは自分だけでしょうか・・・
こんな感じで湿原には休憩所もあり、別に山頂まで行かなくてもいい感じですね。
ここでピクニックでもして優雅な時間を過ごすのもありかなと思いました!
そして、湿原の奥地に山小屋!
大日平山荘です!
ここでキンキンに冷えたビールでも飲んで堕落した一日を過ごすのも良いかも(^^♪
さて、ここから見える大日岳へ向かって気を入れ直します!
ここを過ぎるとまた登りが待ち受けています!
沢の渡渉がなんどかあります。
そして標高2100m付近までくると!
さきほど歩いてきた湿原地帯が眼下に広がります!
ん~なんかいいですね~!
変化があって楽しい♪
そして途中に私が大好きな高山植物を発見!
そう!
『キヌガサソウ』です!
この登山ルートの醍醐味の一つとして、とにかくキヌガサソウがめちゃんこ自生していることです♪
何度もお会いできないものかとチャレンジしていますが、私にとってはなかなか遭遇することがないレアな高山植物です!
とにかく花がデカくて迫力あります☆
こんなに簡単にお会いできるとは・・・
また来よう!
さらに登り続けると標高が2400mに到達!
ついに稜線へ出る!
真ん中にそびえるのが目的の奥大日岳です!
そして左サイドにあるのが剣岳!
見えないけど、右手に距離感50mくらいのところに大日小屋です!
さて、ここから大日岳へ寄り道していきます。
別に寄らなくても大日岳にはいけますよ!
大日岳~奥大日岳へ 約1時間半
大日岳に到着!
左サイドに微妙に剣岳が写り、中央に奥大日岳、右サイドには立山ですね!
そして振り返ると!
富山の平野部、そして富山湾に能登半島まで一望できる大パノラマ!
多分、北アルプスで一番これらの展望が良い場所かもしれませんね('ω')
山頂で小休憩をとり、さっさと次の目的地である奥大日へ向かいます!
大日小屋を通過し、先ほど登った大日岳を振り返す!
なんかゴツゴツ感のない優しそうな山ですね(笑)
そして途中の中大日岳。
中大日岳を通過すると高層湿原が再度登場!
稜線に存在する天空の高層湿原ですね!
マジでいいコースでいい山ですよ!
そして道中には今が旬のこのお花(^^♪
チングルマです!
特別珍しい植物ではなく、どこにでもいる高山植物ですが、やぱり可愛らしいお花ですよね(^^♪
そして『シナノキンバイ』です!
このお花も花弁が大きくとても見ごたえがあります。
なんだかこのお花をみつけると嬉しくなるのですよね!
そしてこんなお花もありました!
『サンカヨウ』です!
この花も独特でして、雨で濡れると白い花が透き通って見える特徴があります。
非常に透明感のある美しい様相を披露してくれますよ♪
そしてキヌガサソウの群落!
こんなに凄い群落があるのかと驚きながら鑑賞してました。
本当、この大日連山の登山ルートは魅力的な高山植物に溢れかえっていますね!
恐らく一日だけで50種類以上の高山植物を目にしたと思います(^^♪
中大日岳からさらに足を進めると奥大日岳も近づいてきます。
左奥にあるのが奥大日岳です!
中大日岳から1時間半もあれば奥大日岳に到着できるかと思います。
途中で150mほど高度を落とし、約250mの登り返しになります。
そこを頑張れば山頂はすぐそこです!
奥大日岳に到着!
私はこのルートでくるのは初めてですが、奥大日岳に登るのはこれで4年連続4回目の登頂になりました(^^♪
なんだかんだはまっている山ですね(笑)
『4年連続登る価値があるのか?』
そんなふうに思う方もいるかもしれませんが奥大日岳を侮るべからず!
この山の醍醐味はなんといっても日本の名峰を一望できることにあります!
なんといっても目の前に映し出される劔岳がそうです!
これほど迫力のある劔岳を近くで見えるところはないですよ!
他の魅力だと、登山客が立山や剱岳に比べると圧倒的に少ないことですね♪
なので比較的少ないストレスで歩けます!
さて、適当に昼食を済ませ、ここから雷鳥沢まで移動しますよ!
奥大日岳から雷鳥沢へ 約1時間
4年連続の馴染みの登山道をくだっていきます!
ルートも知っているし慣れているので何も考えずとも体が勝手に動きます(笑)
※開花のピークを迎えている『コバイケイソウ』の花
ひたすら雷鳥沢に向かって降りていきます!
くだりを開始して約40分!
ようやく雷鳥沢が眼下に現れはじめます!
今日に限ってはけっこうな人の数でしたね・・・
まあ立山や剱岳に比べたら超少ないですけど(笑)
このへんになってくると、他の山の分岐点にもなっているので、更に登山客が増えてきます!
ツアーの登山客もいらっしゃったので微妙に渋滞・・・
とはいっても、山で急いでいるのは自分の勝手な理由ですので、当たり前ですが他の登山客に罪はありません。
なかには後ろからあおるような方もいますが、それは絶対にやってはいけませんよ!
もし先を急ぐようなら声掛けを行い、低姿勢で『すいません、ちょっと前を失礼します!』
そんな感じでアクションを起こせば、たいていの人は快く道を譲ってくれますので(^^♪
そしてついに雷鳥沢に到着!
称名滝をスタートして約6時間少々・・・
11時前には雷鳥沢に到着しました!
時間的にすでにテントを畳んで撤収している人が多いのか、テントの数はめちゃ少なかったですね。
朝一はもっと多かったのでしょうけど。
これから本格的なハイシーズンに突入するので、もっと多くなるでしょうね!
さて、もたもたしないで次は室堂に向かいますよ♪
さっさと下山してビールのみたいですから(笑)
雷鳥沢~室堂へ 約40分
雷鳥沢からの登り返しの坂!
約150mほどの登り返しになるわけだが、いつもなら超重量を背負って登るが、今日は1dayなので超楽ちんです!(^^)!
いつもこの坂には泣かされているのだけど、やはり日帰りはいろいろと楽ですね☆
あっと言う間に雷鳥荘まで到着!
あまり足を止めず先に進みます!
雷鳥壮から室堂までの最後の登り返しをゆく!
室堂に到着!
ついにきました!
念願のお金を一切使わずの室堂到達!
なんか他の登山客やら観光客よりも上になった気分です(笑)
『俺はお前らより努力して働いてここまで登り詰めたんだぞ!』
自分は成功者なんだと、ちょっぴり優越感に浸っていました(^^♪
実際は別に大したことではないですが・・・
さて、別にわざわざ室堂のターミナル付近までくる必要はなかったのですが、これがお目当てでした!
立山玉殿の湧水です!
キンキンに冷えたこれが欲しくて来ちゃいました!
実は、この日は富山県内で今年最高の暑さだったとかで、下界の気温は35度もあったそうですよ!
どうりで焼けるほど暑いなと感じたわけですね。
当然、体内の水分もヤバイことになるので、ここでたっぷり給水して称名滝へ下山を開始します!
室堂から称名滝へ下山 約3時間30分
室堂からやや引き返し、天狗平方面へ出発!
ここからしばらくは癒し系ロードを歩きます(^^♪
このあたりは観光客用の散策路になっているので足場もしっかりしていて歩きやすいですね☆
ずっと続けばよいのにと思いながら下山を続けます!
そして、しばらく歩き続けると道路に出るので横断します!
横断すると目の前に天狗平山荘が現れます!
山荘はそのままスルーして弥陀ヶ原へと向かっていきます。
標識に案内があるので、そのまま従っていけば大丈夫です(^^♪
そして残念なのは、登山道の状態が良いのはここまで・・・
ここからは観光客が歩くような場所ではないのと、あまりにも人が歩かないせいか所々ヤブヤブしてます。
こんな感じで両サイドがネマガリダケ(チシマザサ)に覆われており、めちゃめちゃ体にぶつかってきます。
しかし、これだけ食用となるネマガリダケが多いと熊もきっと多いのでしょうね(;'∀')
熊の目撃情報が多い地域のようですので、この辺を通過する際は気を付けた方がいいかもですね。
しばらく歩き続けていると道路出現!
そこから道なりに進むと弥陀ヶ原に到着します!
弥陀ヶ原は観光客も訪れるので、また登山道の状態が良くなりますよ!
つかの間の平安を楽しんでいきましょう(笑)
ここからはしばらく高層湿原エリアを歩くことになります。
もしかすると気持ち的にげんなりする方も多いかもしれませんが、頑張っていきましょう♪
ちなみに私は猛暑の影響で精神が完全崩壊してましたけど(笑)
そして最後の局面に突入します!
八郎坂です!
けっこうな急斜面なのと足場が悪いので、降る際はずっこけないように注意が必要です!
1時間ほど下り続けるとようやく称名滝へ到着です!
厳密には称名滝附近の橋ですけどね。
これを渡って5~10分ほど歩くと称名滝のビュースポットへ行けます。
せっかくなので寄り道していきます。
めちゃめちゃ迫力ありますね!
さすが日本一の大瀑布といわれるほどですから半端ないです!
そして、まるで雨が降っているかのように滝から水滴がガンガン飛んできます!
この暑さでくたばりそうになっている体には超癒し効果です(笑)
さて、ようやく駐車場まで戻ってきました!
ヤマレコで全体のコースタイムは10時間53分。
しかし、本当に今日は暑かったです・・・
これから登られる方は、猛暑の時は避けてくるのをオススメします!
以上、『大日連山』日帰り縦走登山 2019 室堂経由でぐるっと一周でした!