エンレイソウ(延齢草)
ユリ科エンレイソウ属の多年草
エンレイソウの由来とは?
漢字でこの植物の名前を書くと『延齢草』となります。
名前からして、いかにも体によさそうな作用をもたらすのではないかと想像してしまいますよね?
しかし、名前とは裏腹にこの植物は毒草に分類されているようなのです!
なんと!
名前に騙された!
でも落ち着いてください。
あくまでも毒は、エンレイソウの根や根本付近にあるもので、全草が毒ではないのでご安心を(^.^)
その毒の成分もサポニンというものらしいですが、この成分に関しても毒にもなれば薬にもなるようで、決して悪さをするばかりのものではないようです。
あくまでも食べ過ぎると中毒症状を起こすだけであって、その症状も下痢や嘔吐などです。
ヤバイ毒草ではないので、誤食したところでもトリカブトのような強烈な作用はないようです。
では、一体なぜエンレイソウ『延齢草』などと名前がついたのでしょうか?
漢方としての効能が期待されるから
かつて、エンレイソウは漢名で『延齢草根:エンレイソウコン』と呼ばれる胃腸薬で用いられていた説があるようで、中国では民間薬として胃腸薬や高血圧などの薬として用いられていたようです。
そのような説があることから、我々人間の命を延齢させてくれることから名前がついたのではないかと思います。
他にも、このエンレイソウは名前の通り寿命の長い植物です。
それこそ、この植物がタネから芽吹いて約10年ほどかけて花を咲かせます。
じっくりと熟成期間を設けて花を開花させるのですね。
そんなことから、余裕で10年以上は生き続けている植物なのですから、この植物の寿命の長さから延齢草という名前がついたのかもしれませんね!
遠くからみると非常に地味で色味のない花ですが、このようにズームアップでみると、どことなく愛着を感じられる植物です。
名前の由来から、延齢草と名前はつくけど毒草に分類され・・・
でも、名前の通り私達の命を延齢させてくれるパワーも持っている・・・
とても不思議な植物ですね(^.^)
あ!ちなみに花期の後に実る黒い実は食用になるようですよ!
話しによればグレープフルーツの味がするとのことです。
私も今年こそは実際に食べてみようと考えております☆