※この記事は、2019年7月28日に作成されました。
トキソウ(朱鷺草)
- 分類:ラン科トキソウ属の多年草
- 花期:5~7月
- 分布:北海道、本州に自生し、湿地や高層湿原にはえる植物
- 高さ:10~30㎝(花茎)
トキソウの由来
名前からなんとなく絶滅危惧種の鳥『朱鷺』を想像される方も多いのではないでしょうか?
まずは下記のトキソウの画像をご覧になられてください!
そうですか?
まさに朱鷺の羽のような色をしていますよね?
由来は単純に朱鷺の羽の色に似ているからですね(^^♪
トキソウの自生地と個体数
さて、実はこのトキソウですが、年々個体数が減少しているようです。
湿地の環境の変化、開拓による湿地帯の減少、さらには盗掘といったよからぬ連中の仕業で年々個体数を現象させています。
そのため、現在では準絶滅危惧種に指定されている植物です。
私自身、長年登山をしておりますが、2019年に富山県の大日岳の麓、大日平の高層湿原ではじめて確認しました。
他にも、新潟県の小松原湿原にて見られるようです。(私は見たことありませんが・・・)
それくらい特定の場所にいかないと見られない貴重な植物なんでしょうね。
トキソウの特徴
トキソウの特徴は、花の色が朱鷺色であることと、さらに唇弁を見ていただくと分かるように・・・
なにやら毛状の突起のようなものがゴワゴワしていますよね?
この特徴だけ把握しておけば恐らく簡単に選定が可能かと思いますよ!
同じ仲間でやや見た目が似ている植物で『サワラン』がいますが、花の色は全く朱鷺色ではないので見間違えることはないでしょうね。
まとめ
- トキソウの由来は花弁の色が絶滅危惧種の朱鷺(トキ)の羽の色に似ているから
- トキソウは個体数の少ないレアな植物
- 見た目が特徴的なので、他の植物と見間違えることはない
- 自生地は主に高層湿原
ちなみに、私がトキソウを確認出来たのは2019年7月に富山県の称名滝から大日岳の道中にある天狗平です。
ここの高層湿原にたくさんではないですが自生しているのが確認出来ました。
他にも、室堂から称名滝へ下山中の高層湿原でも確認出来ました。
まだトキソウを見られたことのない方は是非、室堂平にでもお邪魔してくださいませ(^^♪