ニリンソウ(二輪草)
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
ニリンソウの自生地
春の野山に咲く花で代表的とも言える植物がこのニリンソウではないでしょうか?
新潟県では、カタクリや雪割草が姿を消した後に待ってましたとばかりに出現します。
そこそこ大きく見応えのある白いお花を咲かせますので、私も毎年これを見るために里山へ足を運んでおります!
主に里山などの標高の低い場所で、湿り気のある林床部多く自生します。
根茎で増殖していくため、群落をつくって圧巻の白いお花畑を作ってくれる観賞効果の高い植物ですね(^.^)
新潟県の弥彦山(八枚沢)では、登山口から既に大きな群落をつくっており、そこにはニリンソウの群落の他に、イチリンソウの群落も見受けられます。
ニリンソウの名前の由来
さて、このニリンソウの名前の由来についてご紹介します!
名前の通り、一本の茎に2輪の花を咲かせることからニリンソウと呼ばれるようになりました。
ただし、名前の由来が二輪咲くからと言って必ず一本の茎から二輪とは限らないのです。
実は、2輪咲きかと思えば1輪咲きの時だってあるのです。
一輪咲きは私もなんどか見たことがあります。
※一輪咲きのニリンソウ!
名前の由来の通りだと思い、1輪咲きだからといって他の植物なのかなと騙されてはいけませんよ(笑)
ちなみに、名前の由来はイチリンソウに関しても同じで、一本の茎に対して1輪の花を咲かせることからイチリンソウと呼ばれます。
※イチリンソウの花
上の写真はイチリンソウですが、お花がニリンソウの倍近大きいので直ぐに見分けがつきます。
高山帯に咲く同じキンポウゲ科のシナノキンバイと同等の大きさでしょうかね。
他にも葉の様子も全く異なるので簡単に分かるかと思いますよ!
この植物はニリンソウと違って一輪咲きがほとんどです。
噂によると二輪咲のイチリンソウもあるようなので、これも花の数だけで判断したら痛い目にあいますね。
少なくとも、私はイチリンソウで1輪咲き以外の個体はみたことがないので、いるのなら見てみたいです。
なんにしても嘘をつかないことは大事です(笑)
実は、他にも同科同属でサンリンソウなんて植物も存在します(笑)
山菜として食べられる数少ないキンポウゲ科の植物
実はこのニリンソウ、山菜として食べることの出来る植物で、キンポウゲ科の中では非常に珍しいものです。
山菜採りの方なら知っている方も多く、それなりに馴染みのある山菜ですが、厄介なことにこれがけっこうトリカブトの葉と酷似しているため、誤食による中毒が後をたたないようなのです。
ご存知の通り、トリカブトは超猛毒植物で、日本の三大毒草の一つとして有名です。
私の知人は、興味本位でトリカブトの葉をかじってみたら舌がしびれてしまったと言っています。
体が麻痺する症状ですから神経毒ですね。
ということで、無毒な野草と間違えたり、微毒のものであればなんとか大丈夫なんでしょうが、これが日本最大級の有毒植物であるトリカブトなんかと間違って食べた日には取り返しのつかない事態になりかねません。
そのため、もし採取するならニリンソウとはっきり分かる状態で採取してください。
幸い、ニリンソウは早春に芽を出し、花の開花もすぐですので、花のついているものを選別すれば安全に採取できます。
なので、必ずニリンソウが開花している状態で採取し、ないものはとらないようにしましょう!
なぜかっていうと、ただ葉が酷似しているだけでなく、同じ場所で寄り添うように混生してしまう厄介な自生パターンなので、普通にお隣さんがトリカブトなんてパターンもあります。
だから、花の開花している時に摘みましょうって話なわけですね!
皆さん!ニリンソウの採取には要注意ですよ(^.^)
さて、イチリンソウについても気になる方は、下記記事をクリックしてください!