※この記事は2019年9月7日の『霊峰白山』の登山記録となります。
霊峰白山 ※白山禅定道~砂防新道周回ルートの詳細と難易度
- 山の所在:石川県白山市と岐阜県大野郡白川村にまたがる日本百名山の山 ※また日本三霊山の一つ。
- 標高 :2,702m(御前峰)
- 登山適期:7月~10月中旬
- 難易度 :中級者向けの日帰り周回コース
- 体力度 :※10段階中『7』
- 危険度 :※10段階中『3』
- コース :バスを使わず一ノ瀬からのロングコース!難しいコースではないが、コースの全長は約30キロと長いため持久力と時間を要する。
持参した装備&行動食
- 30Lザック
- アプローチシューズ
- 帽子
- ツェルト
- ヘッドランプ&予備電池
- 救急セット
- 防寒着&レインウェア上下
- 水2L
- 行動食(菓子パン3個、おにぎり3個、アミノバイタルゼリー2個、カロリーメイト1箱、ポカリスエット粉末、アミノバイタル粉末)
- 日焼け止め
- サングラス
霊峰白山 ※白山禅定道~砂防新道周回ルートの魅力
- 一ノ瀬からスタートするマイナールートのため、メインルートと合流(観光新道と砂防新道の合流)までは登山客とすれ違うことはほとんどない。
- ロングコースではあるが、白山のゴツゴツした山容と麓ならではの樹林帯の山容の良さを知ることが出来る。
- 体力さえあれば交通費がかからない(笑)
霊峰白山 ※白山禅定道~砂防新道周回ルートの注意点
- 標高差が約1,900m近くあり、登山初心者や体力に自信のない方は控えて頂きたい。
- 行程が長いため、食料と飲料水はしっかり持参すること。特に尾根コースなので観光新道と砂防新道の合流点まで水はない。
- もし登山客の激ごみ渋滞を避けたいなら、下山ルートに砂防新道は避けるべき。観光新道を経て別当出会に合流するか、来た道を素直に下山する方法が良い!
Dr.kコースタイム
登山開始時刻:5時24分
下山完了時刻:16時14分
合計所要時間:10時間50
地図を用いた詳細なログやコースタイムは下記のヤマップの活動記録を参照してください!
市ノ瀬~別当坂分岐
さて、本日は霊峰白山登山です♪
いつか来ようと思っていた待望の山です(^^♪
天気もコンディションも良さそうだったので登りを決行!
そしてせっかくなら下から登ろうと思い、バスで別当出合までは行かず、一ノ瀬から地道に山頂を目指しました☆
ということで完全に夜が明ける前に出発!
スタートが5時20分頃だったけど、まだまだ暗いですね。
7月に比べると夜が断然長くなりました!
草地の駐車場を歩いていくと吊り橋があるので、川を渡ります!
別に吊り橋を使わなくとも車道を別当出合に向けて素直に歩いていても登山口には行けます!
いずれにしても車道に出るので、ここから白山禅定道の登山口を目指します!
そして車道を5分~10分程度歩いている・・・・
登山口現る!
当初の予定では、釈迦新道を行く予定だったけど、現在は通行止めになっているため仕方なく白山禅定道を選択!
一気に時間に余裕が出来たので、今回はチンタラチンタラ歩くことを決意!
正直、仕事でめちゃくちゃ疲れていたので、あまりハードな登山はしたくなかったのです(笑)
お陰でめちゃくちゃ気持ちが楽になりました(^^)/
さあ、ここから本格的に登山開始です!
杉林の林道を歩きます・・・
途中、林道と交わり、林道の先は釈迦新道コースへと続く道・・・
そして私は白山禅定道ですので、林道を横切るだけでそのまま登山道を歩きます!
しかし、一ノ瀬であれだけ人で込み合っていたのに、ここは完全なる静寂・・・
白山のイメージとは裏腹に、下から登ると静かで良いことありますね(^^♪
しばらく登山道を行くとお日様の登場です♪
天気は良いのだけど、今日はフェーン現象で下界の気温が35度超えするとのこと・・・
出来ればまだ日を照らさないで欲しい・・・(笑)
でも、風が強いはずだから稜線に出ても熱がこもることなく案外涼しいのではないかと予想している自分がいます。
果たしてどうなのか・・・
さて、頭の中でいろいろと妄想を繰り広げていましたが、気づけば最初のピークに到着!
こんな感じの小ピークがいくつか出てきます。
見晴らしゼロなのでスルーします・・・
またしばらく尾根道を歩き続けます。
次のピークは指尾山!
ここに来たら白山の主稜線が見えてきましたね(^^♪
ちょっとテンション上がってきました!
※白山禅定道に咲くミヤマコゴメグサ
※白山禅定道に咲くイワオトギリ
※同じくシラタマノキの果実
さて、標高も1,600mくらいまで上がってきました!
とにかくこのコースは標高が830mからスタートするので、ここまで登っても半分にも満たないのです・・・
ただし、ここから一気に視界が開けてきますよ(^^♪
別当坂分岐はもうすぐです!
別当出合~室堂
別当坂分岐に到着!
ここでようやく他の登山客と遭遇しました!
この分岐では、別当出合までバスで上がってこられた登山客と合流します。
今まで登山客0でしたが、ここから孤独の世界から解放されます(笑)
ただ、メジャールートではないので、別当出合からスタートする登山客はほとんど砂防新道へと向かいます。
砂防新道が最短コースという理由で向かわれるのでしょうけど、ハッキリ言ってこの先の観光新道の方が良いですね☆
見晴らしも良いし混まないので最高です!
どうですか?
こんな感じで観光新道はスカッと青空の広がるルートを歩き続けることが出来るのです!
もちろん天気次第です・・・悪天なら修行と化すでしょう(笑)
さあ、どんどん山頂目指して登っていきますよ♪
殿ヶ池避難小屋現る!
既に何名かの登山客が泊まっていたようですね!
そんなに多くの人を収容できる小屋ではないが、まずまず綺麗な小屋で清潔感はある印象でした。
その清潔感の基準は人によりきりなので当てにしないでくださいね(笑)
さて、先は長いので足を進めます!
小屋から足を進めたところから振り返るとこんな景観が待ってます☆
素敵な稜線ですよね(^^♪
私が歩んだ登山コースは、標高は1,600mを超えてくると森林限界を早くも超えるので、天気さえ良ければ展望の素晴らしい稜線を歩き続けることが出来ます☆
既に頂上感が漂ってますが、まだまだですよ!
そして・・・
分岐に到着!
ここでメジャールートである砂防新道コースから上がってきた登山客と合流!
つまり、ここから爆発的に人が増え、大勢の登山客に気を使いながら歩くことになります(笑)
もし人混みが嫌な方は平日に登りにきてくださいませ♪
さあ、室堂までもう少しです!
登山道も一気に観光チックになって歩きやすくなりました!
しかし、すかっと晴れてとても気持ちが良いですね!
これを上がれば室堂です!
そしてここまでを振り返ると・・・
とてもナイスなロケーション!
いや~!・・・白山最高っすね♪
室堂~白山(御前峰)
そしてついに室堂に到着!
ちょっくらこの売店でお土産買っていきます♪
このビジターセンターでは、宿泊の受付を行っており、そこそこの人数を収容できるようです!
その他、飲料水や食べ物なんかも販売しています。
ご来光を目当てに登る方は、ここに宿泊してしまえば山頂まで40~50分もあれば十分に登れてしまうから便利でしょうね♪
さあ、そんな私は山頂に行く前に寄り道してから向かいます!
巻道を使って主峰三山の『大汝山』に向かいますよ(^^♪
地図上では左サイドから巻いていく感じですね!
標識がないので分かりにくいですが、よく探せば分かります(笑)
大汝山のとりつきまでは、とくにアップダウンの起伏はほとんどないので楽々歩いていけます♪
※道中に実っていたクロマメノキ
とても美味しそうですね♪
しばらく歩いていると大汝山が近くに見えてきました!
このままさくっと登ってしまいます♪
到着!
白山大汝山(2684m)に到着です!
ちなみに白山の最高峰は御前峰(2702m)になります。
そしてその最寄りにある剣ヶ峰(2677m)を合わせて主峰三山と呼んでいるわけですね(^^♪
奥に見えるのは海で、あのあたりは石川県小松市のあたりです♪
上の写真に写っている綺麗な池は『翠ヶ池です』
そして大汝山から見た剣ヶ峰、御前峰の主峰!
左に映るのが剣ヶ峰、右に映るのが御前峰です。
これからあちら側に向かいます。
ただ剣ヶ峰に関しては登山不可ですので、その脇を通過していきます(^^♪
では、さっさと大汝山を下山し、翠ヶ池に向かっていきます!
じゃん!翠ヶ池です☆
なんだか温泉でこんな感じのところありそうですね!
白馬鑓温泉なんかは、温泉色がこんな感じでロケーションも良かったですね(^^♪
そして、すぐ近くには剣ヶ峰の主峰!
その横を通り過ぎて御前峰の最後の登りです!
もうちょいで山頂!
御前峰~南竜ヶ馬場
主峰『御前峰』に到着!
ながらく歩き続けてようやく登頂致しました!
下から上がってくると結構な体力使いますね♪
既に下山が超面倒くさい(笑)
眼下に弥陀ヶ原と写真中央には室堂ビジターセンターです!
楽園のようなところに建物作りましたね!
東方面には北アルプスなどが広がっています!
山頂はいいところですが、立ち替わり入れ替わり人の出入りが激しいのでサクッと下山しちゃいます!
下山も長旅になりそうですのでね。
山頂から室堂までは比較的足場がしっかりした登山道で終始歩きやすい感じ♪
さて、あっという間に室堂まで到着!
ここからどのように下山するか全く決めていなかったが、せっかくなら南竜ヶ馬場まで行ってみようと思い、ここから南下します!
左に行くと白川郷方面に行き、右にいくと別山方面で、その道中に南竜ヶ馬場でです!
とても気持ちの良い登山道を歩きます!
そして道中のトンビ岩!
なんか空中に不自然な物体が映っていますが・・・
鳥かな?
右手に別山と、その麓に南竜ヶ馬場の山荘が見えてきました!
南竜ヶ馬場~市ノ瀬
南竜ヶ馬場の南竜山荘に到着!
この近くにテント場もあるのだけど、熊が出没するとのことで幕営は禁止されているらしい・・・
ここで宿泊される方は必然と山小屋になりますのでご注意を!
では、このまま砂防新道を経由して市ノ瀬に向かって下山します♪
途中、分岐が二か所あり、室堂から降りてこられる登山客と合流します!
これが本当に大変で、めちゃくちゃ混雑するので下山に時間がかかります・・・
延々と数珠繋ぎのように繋がっているため、先行者に先を譲ってもらっても意味はありません(;'∀')
もしこれが嫌な方は観光新道で下山されることをオススメします。
※修繕中の甚之助避難小屋
※仲飯場
いずれの建物でも水場とトイレはあるのでご安心を!
白山は水は確保しやすいので助かりますね♪
さあ、もう残りは消化試合みたいなもんですからサクッと下山しちゃいましょう!
まずは別当出合まで下山します!
別当出合手前にある吊り橋!
なかなかの高度感で面白いです(^^♪
さあ、ここまでやってきました!
本来なら、登山客はここでバスに乗り換えて市ノ瀬まで戻ります。
私の場合、ここでバスを使うのはプライドが許さないので、ここから走って下山します!
ちなみに、この別当出合はシーズン中の土日はマイカー規制がかかってますが、あくまでも土日だけであって金曜日の11時59分まではマイカーで通行可能なようです!
だから前泊される方はガンガン別当出合までマイカーで行ってしまうわけですね・・・
私がランで市ノ瀬まで下山していると、マイカーで来られた方に『良かったら一緒に乗っていきませんか?』と声をかけられた・・・
とても親切でありがたいお言葉なのですが、ここは自分の信念に従って丁重お断りしました・・・
ただ、せっかく異国の地で山の知り合いが欲しいと願っていただけに、車が過ぎ去っていった1分後に後悔の波が津波のように押し寄せてきました・・・
もしかしたら私の仕事に関わってくれる方だったかもしれないし、今後のあらゆる展開を想定すると人脈は自分のつまらぬプライドは全く意味がないことに気づく・・・
後悔先に立たずですね・・・(笑)
さて!
後悔の津波をうまく処理し、約40分のランで市ノ瀬まで戻ってきました!
約11時間くらいの行程でしょうかね!
7月末に行った称名滝からいく奥大日周回ルートと同じくらいの距離と体力度だったかもしれんですね。
そんなハードな登山をするつもりはなかったけど、いつもよりゆっくり山を過ごしていたので疲れはあまりないですね。
さて、きょうはガッツリ遊んだので、明日はちゃんと仕事します!
仕事しながら気が向いたら山登ろっかな(^^)/