オオサクラソウ
- 分類:サクラソウ科オオサクラソウ属
- 花期:6月~8月初旬
- 分布:北海道~中部地方以北の亜高山帯 湿地帯に自生する傾向
- 高さ:花茎の高さは15~40センチ
オオサクラソウの名前の由来
名前からしてオオサクラソウの由来はなんとなく察することが出来るかと思います。
そうです!
同じ仲間のサクラソウに比べて大きいからですね!
そしてサクラソウの名前の由来は、自然に自生するヤマザクラに花が似ていることからとの説があります。
お花の姿形はサクラのように可愛らしく華やかな印象ですね!
オオサクラソウとハクサンコザクラの違い?
さて、オオサクラソウの名前の由来が分かっても、このてのお花は似たものがけっこう多いので厄介・・・
その中で同じサクラソウ科の仲間で、同じ環境と高度で自生するハクサンコザクラの存在があります。
お友達に『この花はね・・・という説があってオオサクラソウと名付けられたらしいよ!』
なんて胸をはって説明したとしても、花そのものが間違っている可能性もありますし、これって『ハクサンコザクラ』じゃないの?
って聞かれたらどうしましょう?
標高の高い高山帯に自生するサクラソウの仲間はそこそこ多いので、見分ける必要があります。
そんな中で、間違いやすいハクサンコザクラと対比してご案内しますね(^^♪
さて、以下のオオサクラソウとハクサンコザクラの写真を見比べてください。
※オオサクラソウ
※ハクサンコザクラ
見ての通り、対比すると大きく異なるのが分かりますよね?
ハクサンコザクラと対比した際の大きな違いは以下の通り!
『オオサクラソウの特徴』
- 花の切れ込みが浅い
- 根生葉はもみじのような分裂葉形状、更に葉の大きさが明らかにデカイ!
写真で対比するとこの2点が明らかに違うところでしょうね!
現物を見ていただく機会があれば分かりますが、名前の由来の通りサイズが大きく、花茎の長さは倍近くあります。
花の色に関しては、光の加減や写真本体の性質によって異なるので一概には言えません。
上の写真だけみるとハクサンコザクラより花の色が薄いのかなと思うかもしれませんが、もっと色の濃い赤紫色をしています。
唐松岳に続く 白馬八方尾根に咲くオオサクラソウ
私が実際に確認した唯一の場所が、唐松岳へと続く白馬八方尾根の登山道脇に咲いていました!
7月中旬頃でしたが、恐らくピークを過ぎていたのか、咲いている個体はわずかでした。
この八方尾根にはとても数多い高山植物が自生していて、途中まではハイキングコースとして一般の観光客なども簡単に登れます。
ただ咲いていたのはそのエリアではなく、八方の頂上駅と唐松岳の中間くらいのところです。
その姿を目にしたい方は早めに訪れることをオススメ致します♪