お花の解説ブログ

キクザキイチゲ  角田山で見られる春の妖精 

キクザキイチゲ

キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草

開花時期は3月~5月

 

角田山で見られる山野草!

 

早春に見られるお花の中では雪割草が圧倒的な人気を誇りますが、それ以外にも素敵なお花はたくさん存在します(^.^)

 

名の由来は、菊に似た花を一輪つけるからついたとの説がある。

※果たして似ているのかは私自身懐疑的ではあるが、この疑問については別機会に設けることにします(笑)

 

それが、このキンポウゲ科のキクザキイチゲです!

なかなか目立つ大きさの花ですので見応えもありますよ(^.^)

 

低山では3月の早い時期に見られることが多く、角田山のあらゆる登山コースで見られることができる(春の妖精)スプリングエフェメラルです。

 

もちろん、角田山以外の里山で見られますし、多雪地域の低山であれば県外の山でも見られるのではないかと思います。

 

また、雪割草、カタクリと開花時期がかぶるので、角田山ではとても見応えのあるお花見観賞が出来ることでしょう(^.^)

 

キクザキイチゲは雪割草と同じく変化に富み、花の色、萼片の数など様々です。

春先のほんのわずかな期間のみ姿を現し、花を咲かせ、春の太陽光でたっぷり栄養補給をした後は地上から姿を消し、また翌年までじっと地中で身を潜めます。

 

そのようなはかない印象から春の妖精【スプリングエフェメラル】と呼ばれているのでしょうね!

 

 

少々マニアックな内容になってしまいますが、キクザキイチゲにとても似た『アズマイチゲ』があります。

素人からすると全く違いが分からない同科同属の兄弟みたいな存在ですね。

 

『キクザキ』と『アズマ』の違いは、葉の様子と花に注目すると違いが分かります。

 

ちょっと写真を持ってないので文章で解説するしかないのでご了承ください。

 

 

例えば、キクザキ君は葉っぱの切れ込みが深く、葉っぱが水平にピンと張るのに対して、アズマ君は葉っぱの切れ込みが浅く丸みを帯びます。

 

※上野写真は、キクザキイチゲです。

 

本来、上の写真の横から撮影すればよかったのですが、アズマイチゲの場合は、葉っぱがだらんと垂れ下がり、だらしのない状態になる傾向にあるのに対して、キクザキイチゲはピンと葉っぱが張ります。

誰かに怒られてな凹むようなことがあったのでしょうかね(笑)

って感じで、葉っぱの元気のあるなしで判断も出来るかもしれません。

 

また花柄の部分に関しても、キクザキイチゲは毛が多く密生しているのに対して、アズマイチゲは毛が少なくほぼ無毛のように見えます。

 

上の写真からなんとなく花柄が白っぽくなっているのが分かるかと・・・

もっとズームして撮影すればよかったかな(笑)

 

 

あと、花の違いの決めてとして、キクザキイチゲの花糸が基部まで白色に対して、アズマイチゲは基部が紫色に染まっているといった違いがあります!

 

 

※上の写真のように、キクザキイチゲの場合、花糸(糸状の部分)の根本まで真っ白であるのに対して、アズマイチゲは根本が変色しております・・・対比の写真がなくて申し訳ないです。

 

 

ちなみに解説しておきますが、キクザキイチゲもアズマイチゲも花弁に見える花びらは萼片です!

萼片は花弁を支える役割を担う存在ではあるのですが、このイチゲのように花弁のように見えてしまうものもあるのです。

 

また、萼片の色にバリエーションがあり、キクザキイチゲには白色以外にも青色や紫色などと変化に富みます。

 

※青紫色のキクザキイチゲ

 

 

逆にアズマイチゲは白色のみしか存在しないようです。

 

そんな違いで判別することができます。

ただ、キクザキ&アズマの交配種かのように、両方の性質を持っているような固体もあるようで、その見分け方も完璧とは言えないようですね(・・;)

 

さて、話しを角田山のキクザキイチゲに戻します!

私は角田山でアズマイチゲと思われる個体には出会ったこいとはありませんが、どうも他の方の投稿を見ていると角田山にも存在するようですね。

 

私はキクザキイチゲしかみたことがなく、どなたか見られた方がいらっしゃるようでしたら、どのコースのどのあたりにいたのか教えて頂けたら幸いです(^.^)

 

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