タムシバ(田虫葉)
モクレン科モクレン属の落葉広葉樹
早春の春の山を歩いていると、樹木に白い花が咲いているのを目にしている方も多いはず!
私は雪国の人間ですので、太平洋側の雪の降らない山域は分かりませんが、私の住んでいる地域では定番とも言えるお花です。
その白いお花がタムシバです。
このタムシバの由来はですが、実はこの樹木の葉や花を噛むとほのかに甘い香りと甘味を感じることができます。
だから、昔の人が、このように葉や花を噛んでみると甘味を感じることができるため、カムトアマイシバ・・・
カムシバ・・・それが鈍って最終的にタムシバとなったようです。
※ちなみにシバ(柴)とは雑木のことを意味します。
これはタムシバの花芽になりますが、葉ではインパクトが少ないので、これを一噛みした方が強烈に印象に残るでしょう!
噛むのに抵抗のある方は、この花芽をちぎってみるとタムシバの甘い香りを強烈に感じることが出来るでしょう!
タムシバの由来を一番納得できるのは、やはり花芽をちぎってみるのが一番分かりやすいと思います。
上の写真はタムシバの花びらですが、それこそ、紅茶などに花びらを入れると甘味と香料が添加され、タムシバ茶的な感じで楽しめますよ(^.^)
山菜採りのついでに、この花をつまれてみてはいかがでしょう!
ちなみに、タムシバと全く同じように咲く花で『コブシ』と呼ばれる樹木も存在します。
見た目はほぼ同じですし、甘味や甘い香料についても同じです。
葉が出てくると簡単に見分けはつきますが、この時季の見分け方のポイントとして、花の下に葉がつくのがコブシ・・・
花の下に葉がつかないのがタムシバとなります。
上の写真はタムシバですが、これは花の下に葉はついていません。
コブシの場合は、ここに葉がつくのが特徴ですので見分けることが出来ます。
基本的に、山に自生するこの種はタムシバがほとんどだと思います。
コブシはどちらかというと園芸として、自宅のお庭などに植えられているケースが多いと思います。
以上、タムシバの解説でした!