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『シナノキンバイ』奥大日岳に群生する高山植物を解説

※このページは2019年7月28日に作成されました。

 

シナノキンバイ(信濃金梅)

  • 分類:キンポウゲ科キンバイソウ属の多年草
  • 花期:7~8月
  • 分布:北海道~中部以北の高山帯に自生
  • 花弁:直径3~4㎝
  • 高さ:20~70㎝ほど

 

私にとってシナノキンバイは、夏の風物詩ともいえる高山植物です。

雪解け後の斜面に、真夏に相応しい黄金色をした大きな花を咲かせると、ついに夏がきたのかと思わせてくれます。

個人的に私はシナノキンバイという高山植物が大好きですので、毎年のように群生地である奥大日岳に登ってしまいます。

 

そんなシナノキンバイと、やや似ているミヤマキンバイとの違いについてご紹介していきたいと思います(^^♪

 

シナノキンバイの由来

 

名前の由来は、長野県の信濃地方に多く自生し、黄金色の梅の花に似ていることから『信濃金梅』と名がついたようです。

まあ色は全く違いますし、梅のようにバラ科ではなくキンポウゲ科なので少しややこしいですが・・・

 

しかも、このての似たような植物はいっぱいいるので、慣れない方は見分けがつきにくいかもしれませんね。

ただ、シナノキンバイは明らかに花の大きさがデカイので、大きさだけでほぼ判別できます(^^♪

 

奥大日岳に群生するシナノキンバイ

※背後に写るのは奥大日岳

 

私が最も多く目にする自生地は恐らく奥大日岳ですね!

奥大日岳とは、富山県の北アルプス大日連山の最高峰としてそびえる山です。

 

ちなみに、雷鳥沢から登るルートでも、称名滝から頑張って登ってくるルートでも、どちらの登山コースでも多く見られますよ♪

タイミングは、雪解け後の雪渓脇や稜線に多く自生する傾向にあるので、奥大日岳を登るなら7月中旬がベストですね!

 

主に山頂直下ですが、見飽きてしまうほどめちゃめちゃ多く群生してます!

 

シナノキンバイとミヤマキンバイの違いとは

※ミヤマキンバイ

 

さて、このての植物はややこしいとお伝えしましたが、いかんせん似たような姿形をしていて花の色まで同じなので厄介・・・

でも、しっかり特徴をつかんでおけば間違えることはないですし、シナノキンバイはとにかくデカイ花なので、慣れればまず間違えることはないでしょう!

 

 

その中で、名前も似通った『ミヤマキンバイ』についてご紹介します。

 

さて、まずは下の写真で見分けて頂けるとすぐに分かるかと思います。

 

※ミヤマキンバイの葉

 

※シナノキンバイ葉に注目

 

 

さて、花というより葉に注目して頂けると分かるように、全然葉っぱの形状が違いますよね?

ミヤマキンバイの葉は3枚の葉で縁がギザギザしているのが特徴です。

大してシナノキンバイは非常に切れ込みの深い形状をしてますよね?

 

これが大きな違いであって、そもそもミヤマキンバイはバラ科であって、シナノキンバイはキンポウゲ科の植物です。

 

ミヤマキンバイはその名にふさわしく梅と同じバラ科ではあるのだけど、シナノキンバイはトリカブトと同じキンポウゲ科なんですね。

 

他にも、ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)やミヤマダイコンソウ(バラ科)などと似ている花はたくさんあります。

それについてはまた後日ご紹介したいと思います。

 

説明したらキリがないのでね・・・

 

とにかく、見分けるポイントとしては、葉で見分けることは大きなポイントとなります。

 

まとめ

  1. シナノキンバイは長野県の信濃地方に多く自生しており、黄金色に染まった梅の花に似ていることから
  2. 奥大日岳に多く群生している
  3. ミヤマキンバイとシナノキンバイの違いは葉で見分ける

 

以上、

 

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