ナガハシスミレ(長嘴菫) 別名:テングスミレ(天狗菫)
スミレ科スミレ属の多年草
スミレの仲間たちをご紹介しますが、個人的に私はスミレの選定が最も苦手な人間です・・・
なぜかと言うと種類がめちゃくちゃ多いからです!
むしろ、世界で一番分類が細かい種族ではないのかと思ってしまいます(笑)
なので、本当に特徴的なスミレのみ掲載しようと思ってますので、今回もそのうちの一つということでご紹介させて頂きます(^.^)
さて、まずはこのナガハシスミレという名の由来についてです。
さて、まずは上の写真をみて頂ければ分かるように、花の距(花のしっぽのようなもの)が非常に長いことが分かるかと思います。
ナガハシスミレを漢字で書くと→長嘴菫と書きます。
では、この長嘴菫の『嘴』とはどういう意味か?
そもそも嘴はくちばしと読み、意味はそのまんま動物のくちばしです。
つまり、この花の名前の通り、鳥の長いくちばしのように見えることから、恐らくその名がついたのではないかと思います。
そして、この花の別称である『テングスミレ:天狗菫』についても同様で、天狗の鼻のように見えることからその名で呼ばれるようになったのではないかと思います。
どちらかと言うと、ナガハシスミレよりもテングスミレの方がしっくりきますよね?
言われてみれば、距の反り返りかたからしても天狗の鼻のように見えますからね(^.^)
その他の特徴としては、葉っぱが心形で先端がやや尖っている。
これはタチツボスミレでも同様の特徴ですが、やはり距の長さで判別するのが最も簡単でしょう。
さて、本種の自生地は、北海道の南部から本州の日本海側に自生するスミレです。
私のテリトリーである、角田山や弥彦山ではなじみのある花です。
スミレの中でも、極めて特徴的な花ですので、花の同定が楽ちんで助かります。
みんなこんな感じで分かりやすければよいのになと思っちゃいますけどね。