登山を楽しく登るコツがあるとするならば・・・
そのうちの一つをご紹介したいと思います。
あなたの名前はどのような願いや思いが込められてつけられたかご存知ですか?
人の名前には親の願いや思い、もしくは親の好きな言葉があって名前となっています。
それは人だけでなく、山に咲く花々(植物)も同じく名前がついており、その名がついた理由があるのです。
そもそもこの世に存在する固有名詞は全て人がつけたものであって、意味不明なタイトルを入れるほど先人はバカではないですよね。
なにか理由があってその名前になったはずです。
例えば、早春の角田山では『キクバオウレン』とよばれる植物が花を咲かせます。
この植物の名前の由来は、葉が菊のように見え、根っこが黄色いことから菊葉黄連(キクバオウレン)という名前がついたとの説があります。
非常に単純な理由でキクバオウレンといいう名前がついたなと思われたかもしれませんが、山に生える植物はそんなものです。
知っていると知らないでは登山の価値が100倍違う
ここまでお伝えして何がいいたいかと言うと、植物も動物も含め、山で名前を知るということは本当に価値あるものなのです。
例えばですが、時計を販売しているお店にいったとして、カウンターのショーケースに値札の貼っていない時計があったとします。
仮にその時計のブランドがロレックスだとして時価総額で100万円だとします。
しかし、私は時計に全く興味がないので、ぶっちゃけロレックスの時計が店頭に置かれていても見分ける術もないし、値段が表示されていなければ1万円そこらのカッコイイ時計と変わりないでしょう。
なぜそうなってしまうのかというと、目の前にある時計とロレックスというブランド時計の認識が一致しないからです。
つまり認識が一致しないので、価値が生まれないといった現象に陥ります。
でも、もし私が目の前にある時計をロレックスだと完全に認識したらその瞬間に100万円の価値に跳ね上がり『やっべー!ここにある時計ってロレックスの高級時計じゃん!こんなん買うやつは金持ち連中だけなんだろうな』
って感じで頭の中で勝手にイメージが出来上がっていて、ちょっぴり嬉しかったり、ちょっぴり興奮したりするんですね。
もし山に生えている植物を認識することが出来たなら、嘘っぽく聞こえるかもしれませんが、ちょっぴり嬉しくなったり、ちょっぴり興奮したりといった気持ちのプレゼントが山野草から与えられるようになります。
なぜなら、あなたが目の前にある花の価値を知っているからです。
なので、登山も時計と同じように、知るという努力次第では100倍価値あるレジャースポーツに変わるかもしれませんよ!
登山は基本暇です・・・しかし
私がいつも、角田山に咲いているキクバオウレンを見るたびに思います。
『いつかこいつの根っこを引きはがして生薬を作ってみたいな』・・・っという考えがめぐってくるわけですが、その理由は、キクバオウレンには薬効効果のある成分が根茎からとれ、実際に生薬として用いられていることを私が知っているからです。
このように、その植物の名前や由来を知っていることで、様々なイメージを頭に思い描くことが可能になり、お粗末な言い方をすると登山中の暇な時間を暇つぶし出来ます(笑)
だって、登山って基本暇じゃないですか?
誰かと一緒にたくさんおしゃべりしていれば別ですが、一人で登っていたら絶対暇なんです。
その暇つぶしが可能になり、登山中に出合える山野草によって登山の楽しみ方が変わってくるのです。
是非、登山を楽しむために山野草を覚える勉強をしていきましょう(^^♪