チゴユリ(稚児百合)
イヌサフラン科チゴユリ属
※かついてはユリ科に分類されていたようですが、ここ近年になりイヌサフラン科に分かれてしまったようです。イヌサフランと呼ばれるお花も存在し、その植物自体もユリ科からイヌサフラン科へと変更になった。
山野を歩いていると、上の写真のように小さくて可愛らしい白色のお花を見かけることがあるかと思います。
名前の由来は、ユリのお花に似ていて、見た目の印象が小さくて可愛らしいことにより稚児百合(チゴユリ)となったようです。
新潟県の里山ではどこでも見られる植物で、弥彦山や角田山でも当然見られる植物です。
それこそ早春の山野草(カタクリや雪割草等)が地上から姿を消し始めたころに開花するので、あまり目立たないお花ではありますが、スター選手的なカタクリや雪割草の姿が消えてから出現するので、誰の目にも印象として残っているのではないかと思います。
写真は至近距離で撮影しましたが、近くでみると愛着がわくようなお花ですよね(^.^)
ちなみにかつてはユリ科の仲間として分類されておりましたが、チゴユリには球根がなく地下茎と呼ばれるもので、タケと同じように無性生殖を可能にしています!
もちろん、毎年花が咲くので種子繁殖もしますが、このようにクローンを作って繁殖する術も持ち合わせている優れた植物です。
ただ、タケのように単体の地下茎を爆発的に増やしていくわけでもなく、その年に地上に現れた本体株が役目を終えると枯死します。
そして新たな地下茎を増やすし、翌年の芽生えに向けて準備を行います。
親本体株が一年で消えてしまうので、疑似一年草などと呼ばれていたりそうすそうです。
見た目は稚児なのかもしれませんが、一年で親から自立してしまう親離れがとても早い立派な植物のようですね(笑)
果たして私は親離れに何年かかったでしょうか・・・