『ナニワズ』 :別名ナツボウズ
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属 落葉小低木
夏に葉を落とすことからナツボウズという異名がついたようです。
秋から新しい葉と翌春の花の蕾が生えるイレギュラーな樹木です。
「ナニワズ」という言葉は、オニシバリの長野県における方言
のようで、長野県の方が地元に生育するオニシバリに似た本種を
北海道で見つけ、それをナニワズと呼んだのが始まりではないかとの説。
実は、ナニワズは雌雄異株の樹木で、アオキ同様にオス、メスと別れています。
ただ、ナニワズは面白い樹木で、雄株であっても実をつけてしまう不思議な木なんですよ!
人間で言えば、男なのに妊娠してしまうみたいな(笑)
普通に考えたら、とてもヤバイやつですよね?
ちょっと写真がなくて解説が難しいのですが、花の構図をみると、雄株であるのに雌しべがあり、当然雄しべもあるといった構造です。
しかも、自家受粉出来てしまう性質もあるようなので、雌雄異株でありながら自分で自分のコピーを量産出来てしまう意味不明な植物です。
なので、雄株ではあるけれども、これは両性株で良いのでは?
そんな風に感じさせてくれる面白い樹木ですね!
また、雌株にも同じ構造で、雌しべがあり、雄しべがあります。
ただ、雄しべには花粉があまりなく、自家受粉したという報告はないようです。
まあなんとも不思議な植物ですよね?
ナニワズの開花も春先一番で終わってしまうため、雄株と雌株の写真をしっかり撮ることが出来ませんでした。
そのため、また来年にでもしっかり撮影して公開します!